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【INTERVIEW / SWE】Monoxerのユーザー体験をより良く、記憶情報が共有される世界を夢見て

2022年9月にモノグサに入社し、エンジニアとして活躍する中澤さん。モノグサに入社するまでのキャリア、モノグサに転職した理由、中澤さんが感じるモノグサでの働きがいや、実現したい未来について詳しくお話しいただきました。


キャリアのスタートは技術系自衛官、モノづくりへの想いからソフトウェアエンジニア(SWE)の道へ

――大学卒業後はどのようなキャリアに進まれたのでしょうか。

中澤:大学では工学部で機械システム工学を専攻しており、卒業後は自衛隊に技術職として入隊しました。父が自衛官なので、仕事が身近で漠然と興味を持っていたんですよね。

同時に、大学院に進学してもっと学びたいという思いが湧いていたので、自衛隊の貸費学生の制度を利用して大学院に通うことにしました。自衛隊の技術幹部候補生として入隊することを条件に学費の支援が受けられ、更に入隊後に大学院に通うことができる制度です。自衛隊には7年ほど、勤務しました。

――自衛隊では、実際にどのようなことを経験されたのでしょうか?

中澤:まず、入隊して幹部候補生学校で1年間学んだ後、3年間は航空機の整備を担う部署で働きました。その後、2年間大学院に通う期間があり、最後1年ほどは、航空装備品などの研究開発業務を担いました。現在の職種である、ソフトウェアエンジニアとは全く違う業務でしたね。

――SWEとしてのキャリアのスタートはその後でしょうか?

中澤:はい。この後、一般企業に転職しています。そこからソフトウェア開発の道に進んでいきました。

一般企業に転職したのには2つ理由があります。
1つは、私はもともとモノづくりがすきだったので、自分が価値のあるモノを作ってそれをエンドユーザーに届けて、反響を実感したくなったことです。

もう1つは、自分が家族を持つようになり、一か所に定住して生活を送りたいと思うようになったことです。そこで実家がある沖縄に戻って働くことを決めました。

企業に転職する際、私にはSWEとしての職務経歴はありませんでしたが、学生時代にロボット研究部に参加してプログラムを書くなど趣味の範囲で触れてはいましたので、もともと関心もあって、抵抗はありませんでした。
そこから数社で経験を積んで、モノグサに転職し、今に至ります。

――モノグサを知ったきっかけは何だったのでしょうか?

中澤:競技プログラミングがきっかけでしたね。以前在籍していた会社で、後輩社員のメンターを任される機会があったのですが、彼の趣味が競技プログラミングだったんです。共通の話題になるかなと思い、始めてみました。
競技プログラミングに取り組むようになって、イベントに協賛していたモノグサのことも知って、興味を持っていったという流れですね。

――モノグサに転職を決めた理由を教えてください。

中澤:モノグサを良いと思ったポイントはいくつかあったのですが、主なものをお話しします。

まずは、事業へ強く共感できたことです。学生時代、家庭教師や塾のアルバイトをしていたので、教育というテーマには関心を持っていました。ここをテクノロジーの力で推進していくことは、非常に面白そうだと思ったんです。

また、競技プログラミングに取り組む中で、教育のみならず、記憶や認知というものにも興味を持つようになりました。人の認知がどういう構造で行われているのか、記憶がどのように関わっているのか、そういった本質的なことにも興味を持ち、記憶をテーマにしているモノグサに面白みを感じたんです。

それから、競技プログラミングのスポンサーになっているだけあり、従業員に競技プロerも多く、優秀な方が多いのだろうと思ったことです。優秀な方たちの中で自らも高めていきたいという気持ちが湧きました。

――実際に選考に進まれて、印象は変わりましたか?

中澤:良い意味で、ほとんど変わりませんでしたね。まず、面接などを通して、技術をしっかり見極めている点から、社内に優秀な人材が多いことを実感しました。他社では見ないほど技術面接に力をかけていましたし、それは私にとって非常に信頼感を得られたんです。

もともと、入社意向は高かったのですが、選考を通して固いものになり、内定をいただいたときには入社を決めていました。

先生や企業の担当者といった管理者の体験を高め、Monoxerの価値を上げていく

――モノグサのSWEとしての業務を教えてください。

中澤:私は、学校や塾の先生、企業の管理者が主に活用する管理画面を主に担当しています。より良く使えるように、UI/UXの改善などを行っています。

――現在の業務のやりがいを教えてください。

中澤:まずは、自衛隊時代に抱いた理想の働き方、ユーザーにとっての良い形、あるべき形、そういったことを議論して関わっていくことが実現できていることですね。働き方も、業務領域も、自分の性に合っていると感じます。

また、リリースした機能に対して、カスタマーサクセス(CS)の方を通してフィードバックがいただけることもやりがいにつながっていますね。評判が良かったところ、ユーザーの喜びの声などをいただけるので、自身の働きで貢献できていると実感できます。

――難しい点や課題に感じることはありますか?

中澤:モノグサという組織を、今よりもっとスムーズに回していくことが可能なのではないかと感じることがあります。

前提として、モノグサは会社として少しずつ歴史を重ね、開発体制はかなり良くできていると思っています。ただ、ものすごいスピードで成長しているからこそ、開発の中で細分化された領域の深掘り、整理を進めていく必要も時に感じてます。

私がこれまで経験した企業は従業員10人程度と小規模のところが多く、そういった組織と比較すると、プロダクトの大きさゆえに慎重にならねばならない点、意志決定の複雑さなどに違いを感じます。

これは私にとっても新たな挑戦なので、日々業務に取り組む中で、考えていける部分、改善できる余地について今後も向き合っていけたらと思っています。

――今後の業務での目標を教えてください。

中澤:まずは、現在担っている管理画面の部分を改善し、管理者の体験をより良いものにしていきたいです。Monoxerを「全人類に届ける」ために、管理者の方々が使いたいように使えるようにしていくことは大事だと考えています。Monoxerの機能をプラスαしていくことももちろん重要ですが、迷わず使える、ストレスなく使える、そういったユーザー体験を大事にして開発に取り組んでいきます。

憶えるハードルをクリアし、記憶情報が共有される世界はきっと面白い

――中澤さんが、モノグサを通して実現したい世界について教えてください。

中澤:教育に関して言うと、今、EdTech分野の恩恵を受けられるのは比較的裕福で教育にお金をかけられる家庭というのが現状だと受け止めています。
本来、勉強で成功して人生を変えるチャンスが必要なのは教育の手が届いていない人だと思っているんです。「勉強が面白い」「勉強で成功できた」「人生を変えることができた」という体験ができる人が増える世界を実現したいです。

教育というところに限定せずに言うと、個々の知見・記憶を公開し、共有し合えるような世界を実現したいですね。良い記憶がコンテンツとして理解され、共有されていく世界はきっと面白い、そう思うんです。

私自身の体験とつなげてお話しますと、私は競技プログラミングなどに関して、自分の得た知見をブログ記事にして公開するということを続けています。良い知見を共有することで誰かの成長につながる、より多くの人が共有し合うことで人類全体が成長し合うことができる、結果、全人類にとって得になります。私に限らず、プログラミング界隈では良いノウハウはシェアすべきという感覚が一般的にあるように思います。

今、私と同じように自身の知見を記事にしても手応えが得られず止めてしまう方、あるいはメリットを感じられないからそもそもやらない方は多いと思います。ですが、それはもったいないのではないでしょうか。知見が共有されるメリットは大きいはずだから、そこを支えるプラットフォームとしての役割をMonoxerが担えるようになったら、素晴らしいことだと思います。Monoxerがより多くの人へ、toCの領域へ広がっていくことで実現していくのではないかと思うんです。

――中澤さんが考える記憶とMonoxerがつくる未来について教えてください。

中澤:記憶は受験勉強だけに必要なものではないし、Monoxerの活用もそこに留まってしまってはもったいないと思います。
何かに興味を持ったとき、知識を得たとき、自分の能力が上がるという経験は多くの人が持っているのではないでしょうか。

私自身の古い記憶だと、小学校1年生のとき、授業で水鉄砲を作る実験があって、それがとても面白くて好奇心を持って取り組んで、知らなかったことを知り、面白いものが作れたという経験があります。その後も、大学のサークル活動や、競技プログラミング、様々なことに触れる中で、興味を持ち、掘り下げる、知識を得て、能力が高まるという体験をしてきました。こういった体験ができる方が増えるといいなと思っているんです。

興味や好奇心だけでは、そこまで辿り着けないということも多いと思います。どんなことにも入門するために必要な知識がありますよね。面白そうと思ったけれど、その基礎的なことを覚えるのが退屈で止めてしまう、難しくて挫折してしまうというケースはあります。

だったら、ハードルになっている「面白くないけれど習得しなければいけないこと」をMonoxerに任せてしまえばいい、そうすれば、多くの人が次のステップに進むことができて、より本質的なことを学ぶことに労力を割けるようになるのではないでしょうか。

モノグサ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひお話しましょう!