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【INTERVIEW / SWE】より良いソフトウェア開発のために、ビジネスサイドとの距離が近い環境で新たな挑戦を

2022年7月にモノグサに入社し、エンジニアとして活躍する塩田さん。モノグサでは、Kenさんと呼ばれています。
これまでのご経歴やモノグサに転職した理由、モノグサでの働きがい、ミッションなどについて詳しくお話しいただきました。


物理学からソフトウェア開発の世界へ

――これまでのご経歴について教えてください。まず、大学ではどのような分野を学んでいたのですか?

Ken:大学、大学院では物理学科で「物性物理学」という、物の性質を物理的に研究する分野を専攻していました。

例えば「物同士が衝突したらどのような動きをするか」「ある物が低温の時の電子の状態はどうなっているか」などについて、数理モデルを立ててシミュレーションすることで物理現象としてのメカニズムを研究していました。

しかし研究でシミュレーションを行うために「Fortran」という計算用の言語を扱っていたこともあって、徐々に物理学よりもプログラミングの方により面白さを感じるようになりました。そうして、新卒ではSWEとして就職することを決めました。

――モノグサ入社前はどのような会社でキャリアを積まれていたのでしょうか?

Ken:1社目は200名近くのメンバーがいるようなSIerの中小企業で、3年ほど在籍しました。

最初の1年は金融系のデータベースの受託開発を行っていたのですが、2年目からは民間の研究所がクライアント先となりました。データベースや深層学習系の論文を書くための研究支援として、仮説検証のためのコードを書いたりデータを用意したりするといった業務に携わっていました。

2社目にはマーケティング企業に入社しました。配属されたのはR&D部署で、データ活用に加えて新たなソリューションを生み出すことをミッションとして掲げていました。自分は機械学習エンジニアとして画像分析や顧客の購買データ分析などを通じ、新たな示唆を得たり、より良いレコメンドを作るための取り組みを行っていました。こちらの会社にも3年ほど在籍していました。

――2社目に入ってからは、仕事をしながら夜間大学にも通われていたとお聞きしました。

Ken:はい、夜間大学では学生時代にあまり触れなかったコンピュータサイエンスの知識を学びました。キャリア的に必要だったからというよりかは、勉強していて面白いと感じたので詳しく学びたいと思ったのが動機としては近いです。

夜間大学では独学と違い、教授から採点や指導を受けられたり、大学の設備を使って電気回路の実験などを色々と教えてもらえたりしたのでとても良い学びになりました。

――転職を考えるようになったきっかけは何だったのでしょうか?

Ken:前職では機械学習を使った新しいシステムの開発を行う中で、チームのメンバーは機械学習の技術によってR&Dに関する知見を得ることに関心を持っていたのですが、自分としては徐々にソフトウェア開発へと興味がシフトしていきました。

独学で知識を身に付けていくことも良い経験ではあったのですが、やはり詳しい知見を持った人から学びを得られる環境で成長したいと思い、転職を考えるようになりました。

――モノグサに関心を持って入社した経緯を教えてください。

Ken:就職した当初から競技プログラミングを始めていたのですが、そのコンテストを主催している会社の求人サービスから紹介されたのがモノグサを知ったきっかけでした。

転職先を考える際に重視していたポイントとして、より良いソフトウェアを作るためには「どのように作るか」だけでなく「何を作るか」ということも非常に重要だと感じていました。そのためにはビジネスの理解を深めることが必要で、それを設計に落とせる方法を学べるような環境に行きたいと考えていたんです。そのためには、ビジネスサイドと開発サイドが積極的にコミュニケーションを取れる会社を選ぶ必要があると考えていました。

モノグサは最初にカジュアル面談を受けた段階から、そうした観点で自分に合っているように感じました。開発のレベルが高いことに加えて、ただ言われたものを作るだけではないところが良いなと思いました。他にも様々な企業を紹介してもらったのですが、その中でもモノグサが最もビジネスサイドと開発サイドの距離が近く、全社一丸となって「良いものを作ろう」という気持ちを強く感じたのが入社の決め手となりました。

手を挙げれば挑戦を応援してくれる環境がある

――モノグサでの業務について教えてください。

Ken:Monoxerを活用する先生をはじめとした管理者に向けた、管理画面の開発に携わっています。

業務内容としては大きく分けて2つあり、1つは中長期的な開発期間が必要となる大きな課題を進めていくことです。最近では「小テストの編集機能」に携わっていて、ディクテーションや数式機能など多岐にわたって新たな価値を提供できるように開発を行っています。

2つ目は直近で必要となった機能を実装するといった、いわば緊急案件に対応することです。

また、開発環境やインフラの領域にも携わるようになり、現在は「ステージング環境」の開発に取り組んでいます。「ステージング環境」とは、より正確に品質保証テストを行えるようにするためのテスト用の環境です。従来の環境ではデータやバージョンに多少のずれが生じてしまっていたのですが、ステージング環境を用いることでより本番に近い環境でテストを行えるようになります。他のメンバーと協力しながら完成に向けて動いています。

このように業務の中で課題に感じるところには積極的に取り組みたいと思っています。こういった業務を通じて、普段アプリのコードを書いている際にはあまり触らないインフラ周りの仕組みを知ることもできることも良い経験になっています。

――モノグサのエンジニアとしてのやりがいについて教えてください。

Ken:モノグサでは自分の作ったものが役立っていると感じられる場面が多く、それがやりがいとなっています。何か作ったことによってメンバーが喜んでくれたり、エラーが起きなくなったりするなど、成果を目に見えて実感できるのは嬉しいですね。

ビジネスサイドとの距離が近いことも大きく、グループウェアなどオープンな場での対話によってビジネスの背景や要望を共有できているからこそ、やるべきことに確信を持って取り組むことができると感じています。

また、先ほど述べたような開発環境やインフラの領域にも携わらせてもらっているように、基本的に手を挙げれば何でも挑戦を応援してくれるような環境があることも良いなと思います。

――逆に、大変だなと感じるポイントはありますか?

Ken:これまでにない新しいプロダクトを作っているため、未知の領域に対して「実はできるかよくわかっていないが、やってみる」ということも結構多く、その中で解決方法がなかなか見つけられずに苦戦することもありますね。経験がない分野であっても、積極的にチャレンジしているからこその難しさだと思っています。

オーナーシップを発揮し、大局的に良いものを作っていきたい

――Kenさんの今後の目標について教えてください。

Ken:「そもそもプロダクトをどうするべきか」といった、より上位概念に関わる部分にもオーナーシップを発揮しながら開発に取り組んでいきたいです。

現時点で携わっている仕事の範疇では主体性を持って取り組めているとは感じているのですが、例えば先ほど述べたビジネス側からの要望などに対しては、より良い答えが出せるようになりたいですね。試行錯誤しながら、大局的にもっと良いものを作っていきたいと思っています。

――「記憶を日常に。」というモノグサのミッションについて、Kenさんはどのように考えていますか。

Ken:何か新しいことを学んだり理解したりするのは非常に面白い体験だと感じるのですが、そのためには一生懸命暗記することが必要な場合も多く、それに関しては苦痛に感じてしまう人も多いのではないかと思います。

しかしMonoxerの活用により記憶定着が効率良くできるようになれば、もっと多くの人が複雑なことを理解できたり、新しいものに触れたりできるようになるはずだと考えています。これまでわからなかった何かを理解することで得られる恩恵は大きいと感じるので、私としてはそうした方向で「記憶を日常に。」できれば多くの人が幸せになるのではないかと思っています。

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