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【INTERVIEW / カスタマーサクセス】Monoxerが実現するのは誰もが可能性を追求できる新しい世界

2022年5月に入社し、カスタマーサクセス(以下、CS)のポジションで活躍する橋口さん。教育領域に興味を持った理由から、モノグサでの働きがい、今後の目標などを詳しくお話しいただきました。


学校教育への関心とグローバルな視点で辿ってきたこれまで

――モノグサ入社前のキャリアについて教えてください。橋口さんは2019年卒で大手金融機関に就職されたとお聞きしました。どういった流れで就職を決めたのでしょうか。

橋口:はい、もともとは教育事業に関心を持っていて、大学卒業後は教育事業に携わりたいと思っていました。大学でも教育社会学のゼミを専攻していたんです。
ただ、就職を始める前、学生時点での自分では知見が足りないと感じたんです。まずは、広く事業を学べそうな商社や銀行へ就職して、経験を積もうと考えました。

加えて、グローバルな視点で働ける組織、海外で働く機会の得られる組織というのも重視していて、最終的に金融機関に就職を決めました。

――教育とグローバルな経験に興味を持つようになった経緯を詳しく教えていただけますか?

橋口:まず、幼少期の経験として、祖母の存在が大きかったと思います。祖母はとてもグローバル思考な人で、度々留学生を受け入れていたので、夏休みなどの長期休みに祖母の家に泊まりに行くと、外国から来た学生と交流する環境が身近にありました。そんな経験があって、小さな頃から漠然と「海外に住んでみたい」と思っていたんです。

それから、年の近いいとこが二人、シンガポールで生活していたことも大きいです。話を聞いて、日本とシンガポールの教育が全然違うことに驚きました。中学校から全寮制だったり、選択式の授業だったり、授業内容が特定の職業について詳しく学べるものだったり、などです。そのいとこは途中から日本に帰国して日本の学校に編入したのですが、その違いにショックを受けていました。身近な人のそういった話を聞いて、学校教育について考えるようになったんです。

そこで、大学では教育系を専攻して、ゼミは教育社会学を選択しました。ここで経験したことによって関心は更に高まりました。特に、年に2、3回ある夜間中学校の見学が教育についての様々な見方を与えてくれました。夜間中学校とは何か簡単にご説明すると、義務教育で中学校を卒業しきれなかった方が通う公立学校のカリキュラムです。ここに通っている方は、学校に通っていたが不登校になってしまった方、海外から移住してきた方、戦後すぐで学校に通えなかった方など様々です。私が見学させていただいて感じたのは、皆さん学ぶことやそれぞれの今後の仕事に対して前向きで、明るい性格の子たちが多かった一方、家庭環境などのバックグラウンドは変えにくいということです。学ぶことに対して意欲があるにもかかわらず、その先の進路を思うように選択できない、生まれ持った環境で人生が大きく左右されてしまうのだと知りました。とても、難しくて悲しいことだと思いました。
学校教育の課題だと感じましたし、「バックグラウンドに関係なく、自分の可能性を追求できる世界にしていきたい」と強く思った瞬間です。

ゼミを通して2年間教育について学び、就活前の1年間は大学を休学してカナダに留学していました。祖母といとこの影響もあって、海外に住んでみたいと思っていたのを実現したという感じです。実際に海外の生活をしてみて、「海外で経験が積める就職先がいいな」というのも考えました。

――前職での経験と転職を考えた理由を教えてください。

橋口:前職は営業職に配属されました。はじめの2年半ほど虎ノ門で勤務、その後名古屋に転勤になり、半年ほど勤めて退職しました。そして2022年の5月にモノグサに転職しました。

先に少しお話した通り、私は学生時代に留学を経験していて、海外で活躍できる環境があるかどうかを大事にしていたんです。前職ではそういった経験も期待していて、海外異動の志望も出していたのですが、新型コロナウイルスの流行の影響で難しい状況になっていたんです。
実際に海外に行ける見通しが立たないまま、金融業界でのキャリアを積むことを求められる中で、自身が本当に興味がある業界は金融なのかという疑問も湧いてきたんです。自身のキャリア観を見直す契機になりました。

そこで再び、ずっと興味を持っていていつかは飛び込みたいと思っていた教育領域についてリサーチしていきました。モノグサも実際に入社する1年程前から知っていました。

――転職先を考える際、重視していた点は何だったのでしょうか?

橋口:まず、ベンチャーのような規模感・新しさのあるところに行きたいと考えていました。教育系の企業には大小・新旧、様々あると思いますが、私の考えとして次のような特徴があると考えています。
既に今の日本の教育領域で大きな利益を獲得している教育系大企業は、「現在の教育現場から利益を得ている」ため、現状を変えることにそれほど力を入れていないのではないか。

逆に、ベンチャー企業は現在の教育の領域で「現状を変えることで利益を出していく」傾向にあると思います。私は後者の、ベンチャー的な関わり方が面白いと思ったんです。「現状を変える必要がある」スタートアップに絞って転職を検討しました。

加えて、学校領域に事業を展開しているかどうかというのも、大きなポイントでした。私自身が教育へ関心を持つことになったルーツは、学校領域だったので。そうすると、自ずと候補も絞られてきたという感じです。

――橋口さんの企業選びの軸とモノグサがマッチしたのですね。モノグサのプロダクトなども後押しになりましたか?

橋口:もちろんです。モノグサのサービスは、スマホ1つ、タブレット1つなど、必要最低限のツールで使用可能です。そして、必修5科目など科目を限定せず、日本語教育も含めた幅広い教育機会を提供できます。最も生徒の人生を変えられそうなプロダクト、可能性を広げてあげることのできるプロダクトだと思いました。

――CSの職種を選んだ理由は何だったのでしょうか?

橋口:前職は営業職だったというのもあり、セールスも視野に入れて選考を受けていたんです。カジュアル面談などを通してモノグサのことをいろいろを知り、CSのことも知り、自分は職種的にCSの方が合っているのではないかと思いそちらで応募しました。
具体的にどこが合っていると思ったかというと、前職が既存顧客中心の法人営業だったこと、学校のMonoxer運用を良くしていくことが自分のやりたいことに近そうということです。

ギャップは余地 先生を動かし生徒の未来に貢献する

――実際にモノグサのCSを担当してみていかがですか?

橋口:私は主に学校を担当させていただいていて、教育領域との関わり方としては自分にとって理想的な形だと思っています。
ギャップを感じる点があるとすれば、学校の先生方が想像していた以上に生徒と深く関わるのが難しい環境があるという点でしょうか。モノグサのCSとして学校の先生とコミュニケーションをする中で、「先生方は生徒指導以外の領域の仕事が多く忙しいため、そこに注力できない」と感じることがあります。もちろん多くの先生は生徒の将来に貢献したいと思っていると思います。しかし生徒はたくさんいて、対応する先生一人の裁量やかけられる労力には限りがありますし、どうしようもない部分があるのだとも思います。

一方で、学校という場のみで教育を受ける方も数多くいらっしゃいます。進学先や塾といったものを選び取れない方がいるからこそ、学校での教育は非常に重要だと思うんです。学校での教育の水準が高ければ、その後の人生を逆転できる確率は上がります。逆に言うと、ここが低いと抱えている環境の問題などを切り拓くことが難しくなってしまうと思います。

――新しい学校教育の課題を感じてらっしゃるのですね。そういった課題にモノグサができるアプローチ、CSとしての取り組みなどはあるのでしょうか?

橋口:もちろんです。まさにMonoxerは学習課題を解決するものだと思いますし、これをどう教育現場で使っていただくかで、課題も解決できると思います。では、いかにして使ってもらうかというと、様々な要因があってストレートにいかず難しいこともあります。ですが、今までの経験や考えを活かして裁量を持って取り組める部分だと思います。

――こういった難しさがCSとしてのやりがいにもつながる部分ですか?

橋口:そうです。例えばですが、これまでMonoxerを使うことに否定的だった先生が、自分とのやりとりを通してMonoxerに共感をしてくれるようになって、生徒の学習方法における選択肢の幅を拡げられる瞬間などがそうです。先生方と、いわゆるデジタルネイティブ世代である生徒さんの間には、感覚の違いが多くあると思うことがあります。その認識の違いや、Monoxerの有用性をしっかり伝えて届けられた時は嬉しいです。

また、学校としてMonoxerを採用してくれていても、現場の先生は使ってくれないという事例もあります。先の話と関連しますが、「紙の単語帳やドリルで覚えるのが一番」といった考えの先生もいらっしゃって、なかなかMonoxerの良さが浸透していかないんです。勿論様々な考え方が尊重されるべきですが、採用していただいた以上、一人でも多くの生徒に実際にMonoxerを使ってもらって、彼らの将来のためにならないと意味がありません。そのためにも、CSとして先生方を動かしていくことが大事だと思っています。こういったアプローチを積み重ねて、着実に、生徒さんの未来に貢献できるのがCSとしてのやりがいです。

それから、これはCSの仕事とは少し離れるのですが、最近、担当している学校から「社会人として、今後のキャリアについて話をして欲しい」と、お声がけをいただきました。自分の経験を生徒に還元できただけなく、彼らが何を考えているのか知ることができて、とても貴重な機会でした。先生が、自分を生徒に紹介するロールモデルとして見てくださっていることもありがたいと感じました。CSとしても、それ以外でも、先生方と生徒の橋渡しの役割ができるのは嬉しいです。

モノグサのアプローチが新しい世界を切り拓く!

――今後の橋口さんの目標を教えてください。

橋口:私個人が考えていることですが、学校に蓄積される重要なデータをMonoxer起点で活用することにもっと取り組んでみたいです。これは、日々学校の先生とお話する中で感じていることなのですが、テストや検定の結果などが全て紙ベースで管理されていて、データとして蓄積されていないケースが多いのです。データとして管理できれば、生徒の苦手の傾向を分析して、カリキュラムに反映していくこともできるはずです。さらに、どういうことを記憶していた生徒がどういった進路に進み、どういった職業に就いて、知識を活かしているかという分析にも活かせると思うんです。生徒のデータを次の生徒のために役立てていくことができるんです。しかし、現状としては一切活用されていません。こういったデータの重要性や有用性は、Monoxerだからこそお伝えできるのではと思っています。

それから、モノグサとして海外に進出するのは良いなと思っています。これはまだ先の目標で、遠いイメージのようなものなのですが、単に海外で展開して事業を広げるというだけでなく、海外の教育のナレッジを吸収する機会になると思うんです。海外で得られたものを、また日本での改善につなげる、還元していくことができればより素晴らしいことだと思います。

――最後に、橋口さんが想像する「記憶が日常に。」が実現した世界を教えてください。

橋口:日本で実現したら、まず、人を評価する形が変わるでしょうね。例えば、全員が共通テストで満点を取れるようになったら、差がつかないのでやめてしまうと思います。では、他にどういったことが評価基準になっていくかというと、パーソナリティやバックグラウンド、これまでの人生で取り組んできたことや成果といったことに移っていくのではないかと思うんです。
私が感じている今の日本の課題として、多様性の受け入れづらさがあります。他の国と比べて閉鎖的・排他的な傾向があると思うんです。

「記憶が日常に。」が実現することで、その先に多様なパーソナリティやバックグラウンドを受け止められる、尊重できる、評価できる世界線がやってくると思います。その時に、あらゆる方々が自分の可能性を追求できる世界になってくれることを期待しています。そのための一歩であると信じて、モノグサのCSとして取り組んでいきたいです!CSに留まらず、前職の経験や個人的に取り組んでいる新卒の支援の経験も、活かしていけたらと考えています。

モノグサ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひお話しましょう!