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【INTERVIEW / カスタマーサクセス】響いていく確かな手応え、記憶という普遍で不変の価値を世の中へ

2022年9月に入社し、カスタマーサクセス(以下、CS)のポジションで活躍する夏輝さん。これまでのキャリアから、モノグサでの働きがいや、今後の目標について詳しくお話しいただきました。


強く共感したモノグサの打席に立ってみたい

――モノグサ入社前のキャリアについて教えてください。

夏輝:モノグサに入社するまでに2社で勤務した経験があります。
新卒で大手総合電機メーカーに入社し、半導体の部門で経理を担当していました。入社の決め手は大学時代のインターン活動です。他にも商社などに興味を持っていて、内定もいただきましたが、自分が良いファーストキャリアを築けるのはここだと思い、最終的に大手総合電機メーカーに決めました。そこから2年間、大分の工場で勤務しました。

その後、株式会社リクルートに転職しています。個人の力を身につけ、人の力が成長の源泉とされているリクルートグループに魅力を感じ、転職を決めました。

また、新たなスタートということで、リクルートに入社してから職種も経理系から営業へチェンジし、不動産の広告営業を担当し5年間務めました。既存顧客の営業として、WEBメニュー、情報誌の営業、クライアントの業務支援ツールの導入など幅広い業務に取り組む中で「単に商品を売る」だけでなく、「人を動かして世の中へのアウトプットを最大化していく」リクルート的思想への実感も得られました。他にも、様々な経験と知見を得ましたが、30歳になる年にリクルートを離れる決断をします。

――どのような経緯で次のキャリアを選ばれたのですか?

夏輝:ある程度のキャリアを積み、仕事も順調なさなか、偶然体調を崩し、30歳の誕生日を病院で入院中に迎えるという経験をきっかけに、自分や家族の人生について考えるタイミングがありました。その際、自分が大事にしたいもの、どう働いていきたいかということ、実現したいこと、様々なことを言語化していきました。そして、これまでとはまた違った形でビジネスに関わっていきたいと考えるようになったんです。自分の思うビジネスを起業という形で実現してみたい、そう思い、知人に相談したり、起業家向けのセミナーを受講したり、少しずつ動きだすことにしました。知識を獲得していく中で、スタートアップといった企業の中で働くことで得られるものがあるのではないか、そう思い転職活動を始めました。

より少数精鋭でチャレンジングなスタートアップを中心に企業の情報を集めていたところ、出会ったのが当時のモノグサでした。ミッションやプロダクトについて知るとともに、強い魅力を感じ、転職を決めました。

――これまで様々な環境で働かれてきた夏輝さんですが、一貫して大事にしていた軸のようなものはあったのでしょうか?

夏輝:そうですね、新卒時代からこれまで、"活躍できる環境であるかどうか"は重視していました。野球に例えるなら、「打席に立つチャンスがあるかどうか」を大事にしています。

例えば、新卒で内定をいただいた企業の中には、規模が大きくネームバリューも高いところもありました。ただ、そういった企業からの内定を辞退した理由には、その中で自分が活躍しているイメージが湧かなかったことがあったんです。規模に関わらず、自分の力を発揮するチャンス、良い影響を及ぼせる余地のある環境の方に魅力を感じました。

2社目のリクルートは、人を大切にする会社、従業員の活躍を後押しする文化のある企業だとわかったので、転職の大きなきっかけになりましたし、そこからモノグサは規模ががらっと変わりますが、打席に立てるかどうかという軸に合致しているので不安はありませんでした。可能性が高そうであれば、豪華客船でなくても構わない、小さい船でも何でも、そういうマインドは現在まで変わっていないかもしれませんね。

――活躍できる可能性をまず1つの軸に、その都度、期待する成長を求めてキャリアを築いてこられたのですね。モノグサへ入社を決めたきっかけを、詳しく教えてください。

夏輝:私自身、勉強で苦労した経験があったので、モノグサのお話を伺ったときにプロダクトの価値がピンと来ました。それまで、教育業界を特段意識していたわけではなかったのですが、自分の経験と紐づいて、モノグサで働くことが価値あることとしてイメージされていきました。

私の経験を具体的にお話ししますと、大学受験にかなり苦戦したんです。中学までは部活漬け、高校は勉強を頑張る学生向けのスポーツ推薦で進学、高校入学当初は学内でかなり下の順位でした。そこから、平日は5時間、休日は10時間勉強する日々を続け、学内で上位の成績を取れるようになったのですが、志望大学には合格できず、浪人することになったんです。がむしゃらに勉強するのではなく、勉強方法の見直し、ためになる参考書選びなど、取り組み方から模索することにしたんです。情報一つ得るにも、今のようにスマホで簡単にとはいかない時代でしたし、様々な苦労がありましたが、結果、偏差値40ほどから70まで上げることに成功し、志望校に合格できたんです。

この成功体験と、そこに至るまでに必要だった記憶の重要性から、Monoxerが提供する価値の大きさが理解できたんです。単語帳など、人力では難しい記憶の管理や、効率的な記憶の方法、記憶するまでの時間の短縮化など、自分が受験生時代に課題に感じたことが解決できることを、素晴らしいと思えたんです。

他にも魅力を感じた企業はありましたが、最終的には、やはりモノグサのミッションへの共感度が高かったんです。教育というところから関心を持ちましたが、今は領域の拡張性にも魅力を感じています。
選考を通して、これまでの私のキャリアも活かせると感じたので、ぜひここで働いてみたいと思いました。

個々への貢献から感じる、世の中へのアウトプットの手応え

――現在の業務について教えてください。

夏輝:顧客を支援するCSの業務とともに、2023年5月からは塾を担当するチームのマネージャーも務めています。メンバーそれぞれがミッションを全うするために必要な仕組みづくりや、社内外に提示している目標を達成するためのKPIの設定なども行っています。

実は、私はCSという職種をモノグサの選考を受けるまで知らなかったんです。元々セールスで選考を受けていましたが、選考が進む中で、CSが合っているのではということになりました。

名前自体は聞き慣れないものでしたが、実際に既存顧客の営業からCSへ転職して実感するのは、現状の機能性でお客様に満足いただけるようなご利用方法を提案しながらも、もう一方でお客様のお困りごとをプロダクト進化を通じて根本的に解決していくようなアプローチも可能になることでした。既存顧客の営業では自らが築いた関係性や信頼をベースとした課題解決力で価値を届けることを求められていた感覚ですが、そもそもの商材自体の価値を自らの手で向上させられるモノグサのCSはやりがいを感じます。

――具体的にやりがいを感じるのはどういったときですか?

夏輝:生徒さんの成績向上につながったとご報告いただいたときですね。日々、顧客ごとの課題に向き合い、ディスカッションし、そうした取り組みが人の成功につながっていると実感できるのはとても嬉しいことです。世の中に対して、自分から、良いアウトプットができていると実感できます。

記憶というものの価値は、この先、様々な技術が発展していっても、衰えないと考えます。例えば外国語、翻訳ツールなどによって通訳は不要になるとも一部では言われていますが、母国語の会話でも意図が十分に伝わらないことがあるように、コミュニケーションといった複雑なことは技術の力だけでは不十分だと思います。思考する、何かアウトプットするという部分にも、記憶は必ず関わってくるはずです。記憶しているからできる、逆に、調べてわかるというだけではできない、そういったことは往々にしてあるのではないでしょうか。

記憶するという体験を提供することで、個々人の世の中の見え方を変えていくことができると思います。勉強が苦手な生徒さんはもちろん、学生だけでなく社会人の方まで、様々な形で、隅々まで、価値を提供していく、その集合体がモノグサのミッションである「記憶を日常に。」だと思うんです。ここに対する考えがぶれず、日々の取り組みに手応えがあるのは非常にやりがいがあります。

また、会社が成長過程にあるため議論が尽きないことも、私にとってはやりがいですね。整備が必要なこと、中長期的な成長を見据えた仕組み構築、それぞれの現場の障壁などについて、「もっと良くしよう」という思いを持って一緒に取り組める方がいるのは嬉しいことです。時には、多くの時間と労力を割くこともあり大変だと感じることもありますが、「楽しかった」という思いが勝るんですよね。何だか、学生時代の部活動のような気分になります。

記憶という普遍で不変の価値が世の中のスピードを上げる

――モノグサのCSとして成し遂げたいことを教えてください。

夏輝:まず、Monoxerの価値が十分に発揮されるところまで持っていき、CSが不要のプロダクトにしたいです。そのためには、日々行っている顧客とのやり取り、そこから得られる一次情報や課題感を適切に捉え、プロダクトに改善提案していきながら、より良い形にMonoxerをつくり変えていく必要があると考えています。これは、どの顧客に対してでも、どの領域でも変わらず、重要なことだと思っています。

それから、先に挙げた目標にも通ずることになりますが、成功事例を増やしていきたいです。記憶という他に例がない市場で、圧倒的な成果の創出を目指したいと考えています。競合が存在しないので、実現すれば全く初めてのケースになるでしょうし、その分難しさもあると思います。しかし、新しいマーケットを創っている事業だからこそ、やりがいと価値があるのだと思うんです。

これら2つが、モノグサのCSとして成し遂げたいことです。プレイヤーとして取り組むことはもちろん、マネージャーとして組織のスピードを上げる支援も行っていきたいと思います。また、モノグサで得られるこういった経験は将来自分が起業を考えるときにも重要な学びになると思っています。多くのことを吸収していきたいです。

――最後に、夏輝さんが考える「記憶を日常に。」が実現した世界について教えてください。

夏輝:「記憶を日常に。」が実現すると、世の中のスピードが、あらゆる角度から上がっていくと考えます。

個々人が記憶しているものが増えると、コミュニケーションが円滑になると思いますし、質も上がると思います。人そのものに蓄積されている知識が増えるわけですから、技術の進歩や社会の発展にもつながってくるはずです。

先に話した外国語の例とも関連しますが、人間が憶えること・考えることをツールに託す、ChatGPTなどに代替させるというトレンドもあります。もちろん、有効な場面も有用な使い方も多くあると思います。

しかし、人の知識として蓄えているからできることが、確かにあるはずなんです。記憶できている、そういった人がたくさんいる、そのことが社会にとって重要であることは不変だと思います。例えば、小学校で習う九九は電卓やツールに取って替えることができるものですが、日本ではほとんどの人が記憶して、日常で使っていますよね。そのおかげで担保されるスピード感があるはずなんです。実際にリクルート時代、物件情報を正確に記憶できていることで顧客の信頼を得られた経験があり、九九と同じく、調べれば出てくるが、一瞬で知識を引き出せることが社会人に提供できる価値も大きいのではないかと考えています。こういったことが、様々なことに対して言えると私は考えているんです。私自身、これまで記憶した知識で今の自分があると強く感じています。

人と人との関わり方、技術的進歩、社会の発展など、様々な側面に関連する普遍的な価値が記憶であり、「記憶を日常に。」が実現した世界では、より多くの点と点がつながって思いもよらない変化がものすごいスピードで起こり始めるのではないでしょうか。

モノグサ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひお話しましょう!