【INTERVIEW / カスタマーサクセス】自分のコアスキルを磨きながら、先生がより輝ける環境を創造
2022年8月に入社し、カスタマーサクセス(以下、CS)のポジションで活躍する秋元さん。これまでのキャリアから、モノグサでの働きがいや、今後の目標やMonoxerの可能性について詳しくお話しいただきました。
教育への貢献を軸としたキャリア形成 個との接点を重視で転職を決意
――モノグサ入社前のキャリアについて教えてください。モノグサは2社目とお聞きしていますが、その前はどういったところに勤めてらしたのでしょうか。
秋元:大学を卒業後、2019年に新卒で教育福祉関連をメインとする事業会社に入社し、モノグサに入るまで在籍していました。就労支援や幼児教育、障害福祉関連の事業を行っている会社です。
実はこちらの会社には、大学2年の後期からインターンでもお世話になっていたんです。その期間も入れると通算5年半ほど在籍していたことになります。
――インターンの後、そのまま就職されたのですね。インターンを始めた理由やその企業に関心を持った理由は何だったのでしょうか?
秋元:大学2年になると、講義の選択などもフレキシブルに行えるようになって、自由に使える時間を捻出できるようになっていました。その時間をどう使おうかなと考えたときにアルバイトのシフトを増やすということも選択肢としてありましたが、ちょっともったいないなと感じたんです。せっかくならば、興味関心のある領域に時間を使ってみたいと思ったのが、インターンを始めたきっかけです。
私は、もともと教育に興味があって専攻学科も教育福祉関連だったので、そういった領域の企業に目を向けました。教育の中でも、先生として直接子どもに働きかけるよりも、教育に携わる人への支援や、教育福祉関連の制度改善といった環境面からのアプローチに興味を持っていたので、そういった働きかけにも挑戦できる企業として前職に関心を持ちました。大学で学んでいることを活かせると思ったこともありますね。
インターンでは、「まず飛び込んでその領域を見てみよう。何か違うと思ったら就職では別の領域も見てみればいい」と考えていました。「試しに」という意味合いが強かったのですが、結果的にここに就職しようと思えました。
――教育に興味を持ったきっかけについて詳しく教えてください。
秋元:中学校・高校で幼稚園や保育園の職業体験に行ったことがきっかけです。ここでの体験が、大学以降の進路にも影響しています。
中学校・高校での職業体験、そして大学に入ってから様々な実習を経験する中で、共通して感じたのは「先生方は子どもたちの前ではいつも笑顔だけれど、実際は事務など裏側の業務が多く大変そう」ということです。教育というと子どもに視点が行きがちだと思うのですが、私は先生の環境に興味や課題感を持ったんです。ここでの「先生をサポートしたい」という想いが今に至るまでの原体験となっています。
――それで前職にも関心を持ったのですね。具体的には、どのようなお仕事をされていたのですか?
秋元:まず、インターン時代からお話ししますね。最初は、オウンドメディアの記事作成を担当していました。子どもの発達に不安がある親御さん向けのメディアです。2年弱、そちらに携わっていました。
その後、インターンの最後の時期には、発達支援施設で働いてくれる方を集める求人サイトの立ち上げに携わりました。求人原稿のディレクションからサイト掲載までを担っていました。
同時期に、福祉施設の人材紹介事業も立ち上げようという流れがあり、私はちょうどインターンを終えて新卒社員として入社するタイミングだったので、入社してからはそちらを担当することになりました。ここではキャリアアドバイザー業務を担当し、求職者サイドと法人サイド両方とやりとりしていました。こちらは2年ほど担当しました。
その後、最後の方は、新規事業や福祉施設向けのウェビナー運営などに携わっていました。
幅広い業務に携わらせていただいたと思っています。
――転職を決めた理由は何だったのでしょうか?
秋元:自分のコアになるようなスキルを身につけたいと思ったことが大きいです。前職では様々な経験を積むことができたのですが、言葉でどういうスキルか説明することが難しいものだと思いました。何か1つ、「これが強みです」と言えるものを身につけたいと考えるようになっていたんです。
では、私がこれから鍛えていきたいスキルは何だろう、そう考えたときに、自分がやりたい仕事、働き方が明確になっていきました。これまでの経験の中で、顧客から遠いマーケティング側の仕事よりも、顧客と接点を持ち生の声を聞くことができる方がやりがいを感じられると思いました。お客様とコミュニケーションしながら課題を解決する仕事が自分にあっているのではと考え、CSは自分に合っているのではと思ったんです。
CSという職種自体は未経験なので、1から挑戦でき成長できる会社というところが、転職する際のポイントになっていきました。
――様々な企業が候補としてあったと思いますが、モノグサを選んだ理由は何だったのでしょうか?
秋元:そうですね、転職先の候補はいろいろありました。
もともと教育に関心を持っていましたが、転職の際は自身のスキルを高められる環境であればこだわらなくてもいいとも考えていました。教育関連の企業は見つつも、それ以外にも目を向けていたんです。
モノグサは、転職活動の中で出会いましたが、初めから魅力を感じたわけではありませんでした。事業が教育領域にあり、自分の関心や今までの経験が活かせそうと思ったこと、モノグサ側からもご連絡をいただいたこと、これらがきっかけになり、詳しく知りたいと思いました。
選考が進み、いろいろなお話を聞く中で、モノグサについての解像度が上がっていきました。子ども向けの教育など、特定の領域に閉ざした事業ではないということがわかり、前職で実現できなかったことにも挑戦できるのではと期待を抱きました。
CSとしてのキャリアを積み、可能性の広い事業に携われると思ったことが、モノグサを選んだ理由です。
――前職で実現したかったけれどできなかったこととは、具体的にどのようなことでしょうか?
秋元:個人の方にスキルアップや成長といった価値を提供するような事業です。これは転職活動を進めてから自覚するようになったことですが、私は個人の方をバックアップするような事業に携わりたいという思いもあったんです。
前職で担当していた業界特化型の人材紹介事業は、その業界内で市場価値の高い人を見極めてマッチングさせるようなところがメインで、未経験だけれど挑戦したい意志のある方を支えることが難しいと感じていました。人材紹介事業をスケールさせていくこととの両立も難易度として高く、当時は着手することができなかったのですが、個人的にはやりたかったことだったんですよね。
モノグサの事業について理解を深めるとともに、こういった自身の思いも明確になっていきました。モノグサであれば、「記憶を日常に」していく中で全ての人が自らの可能性を最大限に広げていくというところにアプローチができますし、今後さらに領域を広げて、様々な方に価値を提供していけると思ったんです。
先生の想いに応え、価値提供を実感できる仕事
――モノグサのCSとしての業務を教えてください。
秋元:西日本の、小中高、そして専門学校といった学校領域の顧客を担当しています。
――業務の中で大変なことはありますか?
秋元:学校ごとにアプローチが違う、そもそも構造が違う、という点ですね。
それぞれの学校の先生方が何を目的にMonoxerを使おうと思っているのか、先生が活用したい場面はどういったものか、そこを理解することが必要です。例えば、何かの検定に合格させるために使いたいという場合に、そもそもその検定を私が知らないということも多々あるんです。
それぞれの学校で異なる目的や事情があるので、様々な角度から知識や情報のキャッチアップが必要になってきます。大変ではありますが、先生方の「良い教育を届けたい」という想いはどこも一緒なので、貢献したいと強く思うんです。やりがいであり、難しいとも感じるところですね。
――モノグサのCSならではの喜び、楽しさはどんなところでしょうか?
秋元:大きなところとしては、Monoxerという1つのサービスが様々な現場で多様な価値を届けていることに、いつも感動しています。サービスの形は一緒でも、環境ごとに求められることが違う、そこにきちんと応えられるということ、それを生で見て実感できるんです。
それからやはり、「漢字が書けるようになった」など、ユーザーの生の声を第一線で聞ける嬉しさはCSならではですね。
それから、成績向上まではもう一歩だとしても、Monoxerによって生徒の頑張りが可視化されたことも印象的な出来事でした。普段は授業の様子やテストの点数からしか、生徒の頑張りはわかりづらいと思うんです。しかし、成績にうまくつながってなくても、実はこれだけ頑張って取り組んでいる生徒もいるということを、Monoxerを通して先生が知ることができたという事例がありました。もちろん、最終的にはそういった生徒の成績向上にもつなげるべきではあると思うんですが、その一歩手前の部分にもアプローチできるのだとわかったんです。これも先生方への価値提供の1つだと私は思いますし、想定していなかった部分で届けられる価値があると嬉しいです。
また、個人的な楽しさ、やりがいでいうと、前職はtoCのアプローチが多くtoBの業務はあまり経験できなかったので、モノグサのCSとして学校と関わる中で、様々な学びがあってやりがいを感じられます。現在1年ほど経ちますが、一定の経験値を積めている実感があります。
Monoxerが先生方の授業を変えていく
――秋元さんがこれから取り組みたいことを教えてください。
秋元:まずは、目の前のことに取り組み自身もスキルアップしていきたいと考えていますが、中長期的には先生方の課題にアプローチしたいです。
現状、「授業以外のことに時間がかかってしまい手一杯」「教育に強い思いを持ってきたけれど、働きにくい」といった先生方は多いと思います。
今、Monoxerを導入し運用するということは、先生の業務のアドオンになってしまう側面もあると思います。先生への負荷を下げつつ、今よりももっと生徒が楽に利用できる、成績向上につながるものになることで、貢献していけるのではと思います。
また、教育への関心というところから入った私ですが、Monoxerの可能性は強く感じています。教育に閉ざさず、様々な領域へ、"記憶"が関係するあらゆる場所で利用されることで、様々なことが効率的になる、新しい価値を生むことにつながる、そんな世の中を実現していってほしいです。
こういった可能性に思いを馳せられること、そういった事業に携われていることをとても嬉しく思います。
――秋元さんが考える教育の理想像とMonoxerの貢献性を教えてください。
秋元:まず、私の原体験となっていることをお話します。私が通っていた高校は、基礎事項の暗記を重視していて、繰り返しの小テストで徹底して記憶させるスタイルでした。高校時代の私は、なんとか小テストに向けて時間をかけて憶えて、成果を出そうとする生徒でした。実際、指定された範囲がそのまま出てくる、というテストでは、それなりに成果も出せていたと思います。
そういった指導をされる先生が多い中で、異なったスタイルをとる先生がいたんです。それは倫理の先生で、教科書の内容を進めつつ、そこから派生して一般常識や時事の話など、思考力を必要とする質問を投げてくる先生でした。私は、他の先生が授業中投げかける問いには答えられることが多かったですが、この倫理の先生の問いには答えられず、悔しい気持ちになったんです。同時に、とても素敵だと思いました。知識とは何のためにつけるのか、その本質を教えてもらったような気がしたんです。ただ憶えるだけでなくて、出来事や知ったことを頭の中で咀嚼して、応用できる力、こういったことの方が大事だし、できる人になりたいと思いました。
以降、こういった応用を必要とする問いを投げかけられる先生が増え、その問いをきっかけに考える力を高められる子どもが増えていくと良いなと思っています。
あらゆる学校で基礎事項の徹底をMonoxerが担うようになれば、この世界観に近づくのではないでしょうか。記憶の部分にかける先生と生徒の労力を減らし他の部分に割く、そうすると教育の本来の価値が高まると思うんです。
モノグサ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひお話しましょう!