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【INTERVIEW】医療専門学校にも拡がるMonoxer、知識定着にとどまらない提供価値とは

医療系の専門学校に、国家試験の対策ツールとしても活用が拡がっているMonoxer。このプロジェクトに携わってきた岩上さん、田中さんに詳しいお話を聞きました。

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(写真上:岩上さん、写真下:田中さん)

先生と生徒の「記憶すること」に対する負担をなくすことで、国家試験対策にも寄与できる

――まず、お2人がこのプロジェクトを進める上で、それぞれどんな役割を担っていたか教えてください。
田中:もともと私たちは、高校生までを対象とした塾や学校の先生を中心としてサービスの提供をしていましたが、時折、専門学校からもお問い合わせを頂戴することがありました。あらゆる記憶定着の課題を解決するためのプロダクトなので、「国家試験を目指すような専門学校はMonoxerとの親和性が高いのでは?」という最初の仮説を検証していくことからプロジェクトが立ち上がりました。
私は、プロジェクトの全体の担当として、マーケット調査からはじめました。それぞれの国家資格取得に向けたプロセスを鑑みて、どういった領域にコミットするのがいいのかを検討し、まずは、医療系・看護系の専門学校のお手伝いができるのではという話になりました。

岩上:私は、このプロジェクトが発足する1年前くらいから、セールスとしてお問い合わせをいただいた医療系専門学校への製品紹介をおこなっておりました。私の担当していた専門学校のMonoxer運用が軌道に乗り始めたことも、このプロジェクトが始まった1つの大きな要因だと思います。

――専門学校のどのような課題をMonoxerで解決できると思ったのですか?
岩上:専門学校は、何かの資格取得を主たる目的に掲げている傾向にあります。なかでも医療系は特に、記憶することが多い印象がありました。
最初に感じた課題感としては、「記憶すべきことを体系的に憶えていける教材やツールが、まだ各学校に存在していないのではないか?」ということでした。いまだに教科書を眺めたり赤シートを使ったりして、過去問を繰り返し解くという学習法も多く、記憶定着に苦手意識のある生徒も一定数いらっしゃる印象でした。

田中:看護師や理学療法士・作業療法士は実習が必須で、その期間に学校は勉強のサポートが後手になってしまう傾向にあります。そうなると、試験直前の3カ月程度に集中して試験勉強を行わなければならない学校も少なくありません。それでは先生方も生徒も、非常に負担が大きくなってしまいます。ただ、それを課題として捉えている学校もあれば、当たり前と思っている学校もあったので、まずは、その状況を変えていけると思っていただくことから始めました。

――なるほど。それぞれの課題感をMonoxerを使うことによってどのように解決できると感じましたか?
岩上:Monoxerを活用いただくことで勉強が苦手な生徒でも、無理せず憶えられる環境が整うのではと思いました。また、記憶する情報が体系的に整理されていれば、生徒にとっても負担が少なくなるのではと考えました。
先生視点では、生徒へ適切なフォローができるのが良いポイントだと思いまます。

――このプロジェクトを進めるなかで困ったとき、誰かに相談しましたか?
岩上:最初に開拓するタイミングでは、お客様とよく話して情報を得ていました。

田中:私は専門学校の先生や、友人、社員の家族など、実際に学ぶ現場に携わっている方々に、どんな教材を使っているのかヒアリングしたり、フリマアプリでどんな教材が出ているのかなども調査したりしていました。現場の声を一番大事に情報を集めていった感じですね。教育現場の実態を知ることで、自社の課題とやるべきことが明らかになりました。

――Monoxerを提案したときの、専門学校の反応はどんなものでしたか?
岩上:比較的ポジティブに受け止めていただくことが多かったです。

田中:そうですね。ネガティブにとらえられることは、基本的にありませんでした。「記憶の定着」をサポートできるサービスということを紹介するなかで、なぜお手伝いできるのかという部分は丁寧にご説明しているからかもしれません。

――導入にあたって、印象に残ったエピソードなどはありますか?
岩上:お客様へMonoxerを紹介したとき、「まさに求めていたのはこれなんだ!」と言っていただけた時は嬉しかったですね。

Monoxerが提供した記憶定着にとどまらない価値

――このプロジェクトを通じて気付いた新たな視点があれば教えてください。
田中:事業の観点と個人の成長という2つの観点があります。
事業の観点だと、新たな分野にMonoxerを持ち込んだらどうなるかという視点はこれまで以上に増えました。
我々のバリューの1つとして、「全人類にMonoxerを届けることを諦めない」というものがあるので、ゆくゆくは専門学校生や大学生に使っていただくことはマストです。
今まではそこに展開した時に、どれくらいこのプロダクトが受け入れられるのか不安な気持ちもありましたが、今回のプロジェクトで、間違いなく専門学校、試験合格のような目標をお持ちの学校には、本質的な価値を提供できるという確信を得ました。
個人の成長としては、再現性のある形で新規領域に乗り出すときの動き方が会得できたと思います。今はその仕組化にも挑戦できているので、今後同じことがあったときには、更に良い動きができるのではと思っています。

岩上:最初に導入してくださった専門学校から「様々な課題が解決できた。」というお話を伺っています。
やはり、このプロダクトが提供できる価値は想像以上に多岐にわたると感じました。Monoxerの可能性を再認識しています。

――実際にMonoxerを導入して得られたこととは、具体的にはどんなことでしょうか。
岩上:記憶によって試験の点数が上がるのはもちろん、記憶することをMonoxerに任せることによって、生徒とのコミュニケーションの頻度が爆発的に増えたそうです。
これまでは年に数回、先生は生徒と1on1の時間をとってコミュニケーションをしていたのですが、「Monoxerを導入したことで、年に十数回まで生徒さんたちと向き合う機会が増えた。」というお話を聞きました。
Monoxer上で生徒ごとの記憶定着状況もわかりますし、記憶することも任せられるので、圧倒的に先生・生徒どちらも負担が減り、コミュニケーションの機会が増えたそうです。

――それは、嬉しい声ですね!
岩上:そうなんですよね。今までは成績が上がったことが嬉しい報告だったのですが、負担なく学習が進みコミュニケーション量が増えたことで、この1年その専門学校に退学者が居なかったという話も聞けたことは、新たな喜びでした。

田中:「モチベーションが高いから何かができるようになる。」と思うのですが、その逆もしかりで「何かができるから自然とモチベーションがあがる。」ということもありますよね。
Monoxerでの学習により知識が定着するため、授業も分かるようになって自然と前向きにその分野に取り組むようになる。
おそらく退学者が減ったのには、そんな要因もあったのではないでしょうか。
Monoxerで学習してくださる方が、Monoxerを使って知識を定着させ、もっと学んでみたいという意欲が出てきて、楽しみながら自ら学んでくださっていると嬉しいですね。

――お2人が達成感やりがいを感じる瞬間があったら教えてください。
田中:本プロジェクトのマーケットリサーチや社内的な仕組の設計が完了し、実際に商談が動き出した時には、大きな達成感がありました。セールスメンバーから専門学校との商談の話を聞いたり、実際に受注した話を聞いたりすると、やってよかったなと思います。

岩上:1番は、使ってくれたお客様の声が聞けた瞬間です。模索しながらすすめていたものが、ちゃんと成果としてお返しできたということが、安心とともに達成感を感じますね。

目指すのはなりたい職業になれる世界 
記憶×アートでさらに広がる可能性も

――今後の専門学校での活用の方法がどう広がっていくのか、展望を教えてください。
田中:明確に決まってはいないのですが、Monoxerが提供する学習コンテンツを充実させていくことができれば、さらに多くの専門学校にはご活用いただけるのではないかなと思います。今回は、専門学校のなかでも医療系の学校に対してのアプローチでしたが、同じような形で資格取得を目標とする学校を中心に、今後展開していきたいと思っています。

――今回の経験を生かして、今後どのようなことにチャレンジしていきたいですか?

岩上:新しいものをどんどん提供できるように、プロダクトを進化させていきたいですね。例えば音楽などで、記憶の定着がうまく活用される事例が実現できると楽しいのではと思っています。

田中:記憶したいものを記憶したいときに、記憶できる世界は、間違いなく誰にとってもいい世界です。
今のところ、医者や弁護士という職業がどれだけ憶えられるかにかかっていて、本当にお医者さんや弁護士になりたい人が全員なれている世界ではないですよね。記憶することのハードルが下がれば、知識事項に関してはなりたい人がなりたい職業に就ける世界が実現できるのではないかと思っています。それを考えたときに、未だMonoxerを届けることができていない領域に対して、先ほどの「全人類に届ける」ということを目指して愚直にやっていきたいなと思っています。

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