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【INTERVIEW / Designer】技術とデザインを繋ぎ、チームで高めるユーザー体験

2023年10月に入社し、Designer(デザイナー)として活躍中のちなつさん。これまでのキャリアから、モノグサでの業務、今後の目標について詳しくお話しいただきました。


エンジニアからデザイナーへのキャリアチェンジ

――モノグサ入社前の経歴について教えてください。

ちなつ:1社目はWeb制作会社、2社目は自社でプラットフォームサービスを提供しているIT企業でエンジニアとして働きました。

2社目のときに、同僚から「これから起業して新しくビジネスを始めるけど、もし興味があったら一緒にやらないか?」と声をかけてもらいました。創業間もない会社に参画するチャンスは滅多にないと思ったので、転職を決めました。

そして、3社目として同僚の会社にエンジニアとして入社しましたが、Webコーディングや写真撮影など多様な業務を担当しました。人数が10名程度かつ、ほとんどがエンジニア職の中でデザインを担当できる方が少なかったこともあり、この会社で初めてUIデザインに触れる経験をしました。こうした小規模な組織で異なる職種のメンバーが協力して、一つのものを作り上げる熱気を違う業界でも感じたいと思い、転職しました。

4社目は、MBAなどの社会人向け教育を手がける企業で、デジタルサービスの開発部門にフロントエンドエンジニアとして入社しました。このタイミングでエンジニアからデザイナーへキャリアチェンジしています。デザイナーとしての経験を増やしながら楽しく働いていましたが、次第に自分の関心が社会人教育よりも、若い年齢層の教育分野へ移ってきたことをきっかけに、モノグサへ転職しました。

――「元エンジニアのデザイナー」というキャリアは、珍しいですね。デザインには、いつから興味をお持ちだったのでしょうか?

ちなつ: 就職活動をしているときからデザイナーに対して「かっこいいな」と感じる思いはありました。ファッションがすごく好きなので、その影響もあるかもしれません。視覚的にどうすれば良く見えるかに関心があり、独学ですが、デザインの入門書を買って読んだりしていました。

――キャリアチェンジするために、ご自身が行動したことを教えてください。

ちなつ:当時一緒に働いていたデザイナーと密に連携を取りながら業務をするようにしていました。デザインの観点から成果物の改善点を伝えたり、UIコンポーネント自体をデザイナーと一緒に検討したり、デザイン系のワークショップに一緒に参加させてもらったりしました。UIデザインの業務を少し分けてもらって、自分の手を動かして取り組んだときに、「私がよりやりたいのはこの仕事だ」と実感したので、当時の上司に相談させてもらいました。

――デザイナーとして働きはじめたあとに「興味の軸が移り変わってモノグサへ転職した」とお伺いしましたが、その点をもう少し具体的に教えていただけますか?

ちなつ:デザインリサーチやデザインシステムの構築に携わるようになって、業務の楽しさを感じた一方で、関わる事業領域をシフトしたいと思うようになりました。前職で社会人のユーザーと関わるなかで「何をどう勉強したらいいのかわからない」という課題に直面する方が一定数いることに気づきました。「勉強の方法を身につけることは、社会人よりももっと早い段階なのではないか?」と考えるようになり、若年層の教育分野に興味が移っていきました。

複雑なことをシンプルにするデザインの役割

――モノグサの選考を受ける中で、印象に残っていることはありますか?

ちなつ:カジュアル面談で、モノグサのDesignerの方とお話できたことが、とても良かったです。実際に働いたときのイメージを掴むことができました。社員の方の人柄や、記憶を扱う事業内容のユニークさ、デザインチームの組織フェーズ、このどれもが面白そうで、抵抗を感じる要素がありませんでした。

また、技術面接を通して、求められているスキルを具体的に想像できたこともプラスでした。私にとっても、会社にとっても、期待値のミスマッチが起こりにくい状況を整えることができていたと思います。

――現在のモノグサでの業務について、教えて下さい。

ちなつ:Monoxerを導入している学校の先生をはじめとした管理者向けのタスク配信(問題集を課題として学習者へ配信すること)のUI検討と、デザインシステムの構築に取り組んでいます。

Monoxerは、塾や学校、企業など導入先組織によって、運用方法がそれぞれに異なります。その中で、学校の管理者の方にとってより使いやすくなる管理画面をProduct Development GroupのDesigner、Product Manager、Engineer、そしてBusiness Groupのメンバーで編成されるプロジェクトチームで検討しています。

このプロジェクトでは、Monoxerの複雑さをいかにシンプルにできるのかを意識しています。先生をはじめとした管理者はいつも管理画面をどのように使っているのか、という視点と、現場での活用方法のフローを正しく理解した上で、管理画面の設計や画面の体裁を検討することが大切だと思っています。

――プロジェクトチームには、各職種のメンバーが参加されていますね。多部署との連携がうまくいっている秘訣は何だと思われますか?

ちなつ:場の設計だと思います。プロジェクトの会議に参加することで、各職種を代表して アサインされた方々の名前と顔を知ることができるので、プロジェクトに関わる成果物をレビューしてもらいたいとき、誰にコミュニケーションを取ればいいのかがわかります。そういった顔合わせの場を作るという地道な活動が、秘訣の一つなのかなと思います。

――ありがとうございます。デザインシステムの構築業務についても、教えてください。

ちなつ:Design Teamでは各自が関心のある領域のスキルアップを通常業務と並行して取り組むことができるので、前職での業務経験を活かし、Design Teamのスケール化を見据えた取り組みを進めています。デザインポリシーやライティングルールなど、新しく入ったメンバーが活躍しやすい状態にするための環境の整備です。Design Teamはこれからもっと大きくなる未来があると私は思っているので、人が増えても学習コストが低い状態ですぐにデザインに取り組める状態を作れるように整備を進めています。

鳥の目で目的に定期的に立ち返る

――実際に開発をする中で、難しさを感じる部分はありますか?

ちなつ:管理画面、学習者アプリともに異なる難しさがあると感じます。
管理画面は、学習者向けアプリと比べると複雑です。繰り返しになりますが、管理者によって使い方が異なるので、一つのシステムで幅広いユーザー像にフィットするものを作るという難しさがあります。

学習者向けアプリのユニークポイントの一つに問題形式の多様さがありますが、これが開発の難しさにもつながっています。
Monoxerは効率的に記憶定着できるように設計されており、単語の記憶だけでなく、スピーキングやディクテーションといった音や漢字の書き方といった文字の形など、幅広い情報を記憶定着ができるように多様な問題形式と出題方法に対応しています。この多様さを実現するためには、それぞれの問題形式に最適なインターフェースを設計し、ユーザーが直感的に操作できるようにする必要があります。新しい問題形式と出会ったときに「この問題形式で学習してみたかったんだよね」とポジティブな感情を学習者に感じてもらえるように心がけています。

――ちなつさんがデザインするときに、大切にしていることはありますか?

ちなつ:定期的に目的に立ち返ることを大切にしています。「誰のどんな問題が解決されるのか?」を念頭に置いて始めたとしても、作業を進めるうちに成果物自体にフォーカスしてしまい、目的が頭の片隅に追いやられることがよくあります。実作業を行いながらも、少し高い視点からやりたかったことは実現できているのか、方向性を確認する作業を何度も繰り返すことを大切にしています。

――今後、ちなつさんが挑戦していきたいことを教えてください。

ちなつ:システム開発のバックグラウンドがあることが、他のメンバーにはない自分の強みだと思っています。その経験があるからこそ、頼られていると感じる場面もあり、とても嬉しいです。今後もその強みを活かして、どのようにデザイナーがエンジニアと協業すると、チームとしてより良いものが生み出せるのか、を突き詰めていきたいと思っています。

エンジニアが目指す成果物も、デザイナーが目指す成果物も、ユーザーが使うサービスそのものであり、目指すところは同じです。担当する内容は違いますが、各々が得意な領域を担当しているだけなので、それぞれの作業は分断されるべきではないと考えています。一連の流れとして、自分が携わった前工程や後工程の内容についても、チームとしてディスカッションを交えながら開発を進めていきたいです。

個人としては、デザイナーとして打ち返せる球を増やしていきたいです。Webデザインと比べて、アプリデザインの経験が少ないので、どんどん経験を増やして、学習者にとって使いやすいプロダクトを提供できるようになりたいです。

――最後になりますが、モノグサのDesign Teamにはどのような方が合うと思われるか、教えてください。

ちなつ:フィードバックをネガティブに捉えず、ディスカッションがしっかりできる人が合うと思います。作ってくれたものに意見するのは言いづらいと感じる人も多いかもしれませんが、今のチームメンバーは率直に意見を言ってくれる人が多いです。その空気感がすごくいいなと思いますし、その姿勢に共感してくれる方と一緒に働けたら嬉しいです。

モノグサ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。
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