元Googleエンジニアの代表取締役が考える『記憶』とは
なぜ記憶に着目するのか
大事なことであるにも関わらず、手付かずな領域であることが理由の一つです。
『記憶』というのは誰もが日常的に行っている行為なのですが、各々が独自の方法で記憶をしようとしています。その人が行っている記憶方法が、良いのか悪いのか、はたまたもっと良い方法はあるのか、ということに対してはほとんど注目されていません。
それは学校で習う英単語や漢字であっても同様で、何を覚えるべきかは与えられる一方、どう覚えるかということは軽視されているのが現状です。
もう一つは、記憶というものはすべての思考の土台になるものだと考えるからです。日常生活を送る上でももちろん必要ですし、人類を発展させるような最先端の研究を進める上でも大切なものです。記憶はすべての人が関わる領域といっても過言ではないと思います。その『記憶をすること』という分野でなにか進歩をもたらすことができれば、本当に広い意味での人類への貢献ができるのではないかと考えています。
すべては『記憶するために必要なことはなにか』から考える
我々が作っているプロダクト”Monoxer”はすべて『記憶するために必要なことはなにか』から考えて作っています。記憶するためにはどんなインターフェースが良いのか、どんな構造で情報を保持すれば良いのかという風に。
一般的な単語帳アプリであれば『何を覚えるのか』ということに重きを置くケースが多いと思います。一方で『本当に覚えられたのか』という本来一番達成したい目的に関しては、ユーザ任せになっており、意外と重点が置かれてはいません。
Monoxerは『記憶することに必要な要素』から逆算して考えて機能を作っています。例えば、Monoxerでは個々の要素の記憶状態を、単語帳から独立して一元管理しています。Monoxer上のある単語帳で学習した単語と同じ単語が別の単語帳にも出てきた場合、Monoxerではそれらは同じ単語として扱われ、別の単語帳でのこれまでの学習履歴を活用することができます。これにより、ユーザはすでに覚えている単語にかける労力を減らすことができ、新しい単語の習得により多くの時間を使うことができます。
この記憶の一元管理という考え方は、ユーザが記憶するコストをいかに下げられるかという観点から作りました。他にも、出題形式(択一形式、自由記述)や誤答の難易度を、個人の記憶度に合わせて一問ずつ自動で調整するのですが、それらもすべて『記憶するために必要なこと』から考えて作っています。
Monoxerが導く記憶の未来
Monoxerは記憶の一元管理や問題の自動生成を通して、記憶に付随する物理的・心理的な障壁を解消し、記憶をすることに純粋に向き合えるようにしています。
加えて、Monoxerはユーザの記憶に対するアクティビティを細かく把握することができています。その人個人の記憶情報、似た人の記憶情報、ある事象に対する他ユーザの記憶情報を活用することで、なにかを記憶をすることの本質的コストまでも、大きく下げることができると考えています。
かつて図書館で時間をかけて行っていた『調べる』という行為も、WEB上に情報が整理されたことで一瞬で検索が行えるようになりました。これにより『調べる』という行為のハードルが下がり、私達の生活は一変したと思います。
『記憶する』ということでも同様のことは起きえないでしょうか。
いまは非効率で時間がかかっていている『記憶する』ことのコストが下がり、記憶するのに適したフォーマットで情報が流通するようになる。その結果、検索エンジンで『調べる』という行動が身近になったときのようなインパクトが『記憶』を通してもたらされるのではないかと我々は考えています。
そんなモノグサ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。少しでも興味を持っていただけた方のコンタクトをお待ちしております。
ちなみにこちらはモノグサ株式会社がこよなく愛するボードゲームのブログです。(会社の雰囲気が少しでも伝われば幸いです)