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【INTERVIEW / VPoP】ベーススタンスは自分で考えて学び進める!妥協せずに目指すMonoxerにとってのAll Win開発

2023年3月に入社し、ヴァイス・プレジデント・オブ・プロダクト(以下、VPoP)のポジションで活躍するよしさん。これまでのキャリアから、モノグサでの働きがいや、今後の目標について詳しくお話しいただきました。


文系からエンジニアへ、頑固とも言われた執着は本質へのこだわり

――モノグサ入社までのご経歴について教えてください。

よし:まず、簡単に経歴を紹介いたします。大学卒業後、大手SIerにシステムエンジニアとして就職し、約11年間勤務しました。ちなみに、大学は文系の学部学科で、まったくゼロからのスタートでした。

その後、楽天グループ株式会社に転職し、約10年間在籍、この後にモノグサに転職しています。

――1社目の会社に入社した理由、どのような業務を担当されたのか教えてください。

よし:就職活動をする中でIT業界に興味を持ったことが、入社の大きな決め手になりました。

当時、文系からエンジニア職を狙う人も、IT業界を目指す人も、自分の周りにはいませんでした。人気があったのは、金融業界や保険業界、有名なメーカーです。なぜ、ITにこだわったのか、他の人気の業界・企業を受けなかったのかというと「これまで安泰だったから大丈夫」「大手だから大丈夫」という考え方に疑問を持っていたことが大きいと思います。また、ちょうどIT革命と呼ばれる時期が到来していた頃だったこともあり、新しい商品・サービスを生み出していく可能性のあるIT業界に強い魅力を感じました。

IT業界といっても様々な職種がありますが、その中で文系人材の私がエンジニアを選んだ理由としては、実際に新しい商品やサービスを生み出していくためには、大元のエンジニアスキルの習得が必要だと思ったからです。

当時はスキルがなくてもポテンシャルで採用してくれる企業も多く、ご縁があったのが1社目の会社でした。

そこでエンジニアとして働きだしたのですが、社内で利用されている技術だけではなく、最新の技術を学んで自分のものにしていくためには、教えてもらえることを待っていてもだめだと、業務をこなす中で感じました。以来、何でも自分で考えて学び進めることを大切にしています。

少し、話がそれましたが、業務内容の方に戻りますと、はじめの方は、メイン顧客として電力会社を担当していました。電力会社ならではの電柱管理システムや会計システム開発などを担いました。システム構築2000人月というかなり大規模なプロジェクトのチームリーダーも担当しました。その後、エンジニアとしてのスキルだけでなく、システム導入や企画力など、総合的な力をつけたいと思い、社内でジョブチェンジをし、ITコンサルティングやプリセールスも担いました。こちらの職種でも、様々なことを経験させていただきました。社内のビジネスコンテストで企画した事業案から実際に事業立ち上げ・サービスインまで進めたこともありました。

――そこから楽天へ転職した理由と経験について教えてください。

よし:きっかけは、転職エージェントからのお声がけでした。当時、そこまで強く転職を考えていたわけではなかったのですが、実際にお話を聞いてみて、転職してできること、身につくものもありそうだと気づき、楽天への転職を決めました。

最初は社内のビジネスコンテストで企画・サービスインした事業と関連性が高かった電子書籍サービスのシステム開発メンバーとして声を掛けてもらいました。ただ、カナダのサービスだったため英語力が必須で、当時は英語のスキルがなかったので、こちらにはジョインできませんでした。

一方、楽天は全社として英語を推奨しており「ここなら英語も学べるしいいな」と前向きに捉えており、結果的に、結婚相談所の事業をWeb Producer(現在のProduct Manager)として担当することになりました。もともとは「結婚」に関わる問題について詳しくなかったのですが、サービスに関わる中で非常に重要な社会的課題に関わっていることがわかり、意義や魅力を感じました。当時の同年代の友人や親戚の中にも、ニーズがありそうだったことも印象的でした。

実際の業務では、結婚相談所がどうあるべきかを、マネージャーとしてもプレイヤーとしても検討し、サービスに携わっていました。具体的には、入会した利用者のマッチングシステムの改善、入会者のマッチングモチベーションを維持させるためのサービス設計などを行っていました。

1社目のSIerは誰かの要望を叶える仕事だったのに対し、2社目の楽天ではそもそも事業会社としてどうするべきか誰も答えを持っていない状態から、社内はもちろんお客様など多くの意見を集約したり、試考を繰り返すことで、答えを見つけ出していく仕事でした。

その後、開発組織のマネージャーとして4サービス1セクションの責任者を担当させていただき、非常にやりごたえのある仕事でした。基本的に組織もプロダクトと同じようにマネジメントしていくことが大事であると考えて進めていました。会社的視点でいろんなものを勘案した上で、効率的かつハイパフォーマンスが出せる組織とは、仕組みとは、ルールとは何なのか。これらを考えながら、日々、アウトプット量を最大化できるように、高品質なものにするように、取り組んでいました。

――モノグサへの転職を考えたきっかけは何だったのでしょうか?

よし:もともと、ベンチャーのような規模で力をフルに使い、自分も会社も成長していける手応えのある会社に興味を持っていました。

そして、楽天に入社して10年というタイミングが1つの節目であるように感じていました。当初は、3、4年で離れてまた新しい環境に、とも考えていたのですが、居心地が良くてあっという間に10年が経っていました。

何はともあれ、このタイミングで新しい環境に挑んでみる選択肢もあるのではないか、それならば、先に挙げたようなベンチャーで、加えて領域は、教育系か医療系がいいと考えていました。これらの領域は、自分のライフステージから見渡した時に社会的意義を強く感じるものでした。

まだ転職すると決めていたわけではないのですが、このようなことを漠然と考えていた時にエージェントから声掛けをいただいて、モノグサを知りました。

――実際に選考に進まれていかがでしたか?

よし:「ものすごく大きな可能性を持った会社」と思ったのが1つ、「こんなに人柄の良い人達ばかりの会社ってあるの?」と思ったのが1つ、それぞれ大きく驚いた点でした。

会社の可能性、ミッションに関しては、選考を通じて熱くお話ししていただき、理解が高まっていきました。また、それに挑むモノグサの本気度も、選考から感じられました。特に、技術面接では、2時間たっぷり時間をかけ、実際にモノグサで働かれているエンジニアの方、デザイナーの方、ビジネスメンバーの方々と一緒に、プロダクト開発企画をまとめるテストケースを行ったのですが、これだけ採用に時間と人手をかける会社なんてないんじゃないかと驚きました。そして、先に話したこととつながりますが、ご一緒した皆さん全員本当に人柄が良いんです。技術面接で「実際入社したらこういったふうに働けるかな」とイメージを持つことができました。

実は、モノグサに出会ったことで、一緒に働く方がどういった人柄か、雰囲気か、それが仕事にどう影響するか、これらに対する考え方が少し変わりました。それまでは、人柄の良さと企業成長性は相反することがあると思っていました。人柄が良い人ばかりだと、厳しさが薄れるというか、ある程度ビジネスと線引きする必要があるのではと考えていました。

しかし、モノグサは両方を実現していると感じます。人の良さとはまた別に、皆さんそれぞれが高いスキルを持っていて、そして日々の業務に向き合っています。それが相乗効果となってプラスに働いているので、今まで経験した環境の中でモノグサが一番、人の質が高いのではないかと感じます。

年齢の若いメンバーが多いですが、だからといって実力が乏しいわけでは決してなく、プロフェッショナルな方が集まっていると感じます。自己実現と会社の方向性が重なっている人が多いため、仕事への意識やモチベーションが高いのだとも思います。

これまでマネジメントとプレイヤーを経験した身として、すごいなと心から思いましたし、一緒に働きたいと思いました。

難しいと言われる役割、それでも全方位Winを目指す

――モノグサでのご担当業務について教えてください。

よし:現在のポジションとしては、「VPoP(Vice President of Product)」としてプロダクトの責任者を務めています。組織としてはプロダクトマネジメントチームや、デザイナーチーム、コンテンツチームなどのマネジメントを行っています。一方で、プロダクトマネージャーの一員としても業務を担っています。マネジメントとプレイヤー、両方の役割を任せていただいています。

――様々な役割を担う中で、意識していることはありますか?

よし:まず、マネジメントに関しては、メンバー一人ひとりの成長を促すことです。それが、マネジメントのゴールだとも考えています。どうしたらメンバーの成長に貢献できるか、日々考えますね。例えば、仕事のアサインの仕方について、どの仕事をどのように任せるか、期待値をどこに設定し、どう伝えるかなど、様々な角度から考え、判断して、任せてみるんです。メンバーそれぞれ、自分の成長につながる形で仕事ができたらモチベーションも上がるはず。それが実現したならマネージャー冥利に尽きると思っています。モノグサは全体として、メンバー一人ひとりに権限を委ねる文化があります。ポジティブな意味合いで皆さん裁量を持って働く環境なのだと思いますし、メンバーそれぞれの自発性も高いと日々感じています。

一方、プロダクト作りに積極的に関わるプレイヤーとして意識しているのは、モノグサのバリューやビションとして明示されている部分が開発の根幹にあることを忘れないことです。ただ、目の前のもの・ことに集中するのではなく、本質的インパクトを考える・執着することを大事にしています。自分たちが取り組んでいることは記憶を「全人類に届けるのを諦めない」こと、「記憶を日常に。」を実現することであるという視点も常に忘れない、という意識や視点を持ち続けることで、プロダクトにモノグサが目指していきたい方向性が反映されると思います。

これまで別の企業でも類似したポジションを担っていましたが、多方面での自発的な活躍やフットワークの軽さが求められたりと、スタートアップの事業フェーズにあるモノグサだからこそ求められるスキルやマインドもあると感じています。

――業務の範囲が広く、意識することが多い分、難しいことも多いのではと思いますが?

よし:そうですね、バランス感覚が大事になってくる業務だと思います。どこか1つ、何か1つにフォーカスして取り組んでいるだけでは、他の部分が甘くなり他の側面では採算が取れない、というようなことがありうると思います。

私の役割は、これらを一番良い形に、良いバランスで持っていくことだと思います。私自身は、結構理想が高い人間なので、目指すのはいつも「All Win」です。例えば、これまで携わったプロジェクトに関しては、モノグサ、顧客、顧客の先にいる学習者、三方良しと言える「Win‐Win-Win」を目標にしていました。三方のみならず、第4者、第5者の視点が見えてきてもいいですよね。新しい視点を発見することで新しい機能の開発などにつながっていきます。

関係者が多くなると、よりバランスが大事になってきますが、こういった中で高い理想を実現できることは大きな喜びであり、今後も挑みたいことにもなります。

何かを憶えるときには手放せない、教育・学習のスタンダードプラットフォームを創り届けたい思い

――よしさんの今後の目標と、Monoxerの展望について教えてください。

よし:教育・学習のスタンダードプラットフォームとしてMonoxerを確立したいです。学校・塾領域だけでなく、ありとあらゆる人に対して価値を提供できるようにし、「何か憶えるときはモノグサのサービスを使うことが第一だよな」と思われる世界をつくっていきたいです。

「全人類に届けるのを諦めない」は、遠い未来の話でも、スローガンでもありません。モノグサのメンバー一人ひとりが本気で取り組んでいる行動指針の一つです。今後、新しい取り組みも発表していけるのではないでしょうか……? ぜひ、ご注目ください。

もちろん、これを実現するためには自身の日々の業務、また自身のキャリアと向き合う必要があると考えています。現在担っているプロダクトマネジメントを極めていく、ビジネスサイドの知見を得ていく、そういったことも大事にしたいと思っていますが、特定の職種にこだわって生きていきたいというわけでもありません。私が働く理由は、あくまで、ユーザーが「もう手放せない」と思うようなサービスを作り、提供し続けるという思いがベースにあります。

私には幼稚園と小学校に通う子どもが2人いるのですが、Monoxerについて考えることは、自分の子どもたちの教育について考えることと同等であると捉え、日々の業務に向き合っています。モノグサでも良いサービスを作るためにできることは何でもやっていきたいと強く思っています。

モノグサ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひお話しましょう!