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【INTERVIEW / QAE】キーワードは「セレンディピティ」、日々の豊かさにつながる体験を目指して

2022年3月に入社し、QAE(Quality Assurance Engineer)のポジションで活躍する甲斐さん。モノグサに転職した理由からこれまでのご経歴、モノグサでの働きがいや、今後の目標などを詳しくお話しいただきました。

QAEとしてのキャリアを重ね、モノグサとの出会う

――これまでのご経歴について教えてください。以前はゲーム会社にいらっしゃったそうですが?

甲斐:はい。社会人になってから10年程、複数のゲーム会社で働いていました。

ゲーム業界に入ることにした経緯からお話しますと、私は大学を中退しています。一度留年してしまったことで、同じ環境で学び続ける意欲がなくなってしまったんです。このままでいるよりも、社会に出て働くべきだなと思い、大学を辞めて社会人になることにしました。

そして求人情報誌を見ていたところ、偶然、ゲーム会社のQAEの仕事が目に入ったんです。「そういえば、自分はゲームが好きでよく遊んでいたな」と思い出し、そこで働くことに決めました。これがゲーム業界に入ったきっかけです。始めはアルバイトでしたが、経験を積んで正社員になり、QAEとしての専門性も高まりました。

QAEと平行して、翻訳関連のお仕事も担当させていただく機会もありました。小学校6年間アメリカに住んでいたため英語ができるので、翻訳アプリのチェックや配給に携わってもいました。

――偶然の出会いだったとのことですが、QAEの仕事はご自身に合っていましたか?

甲斐:そうですね。ゲームが好きだったというのもありますし、昔から機械に興味があって、大学でも機械工学を専攻していたので、1つ1つの作業も苦でなく、関心を持って取り組めたと思います。私に限らず、「機械が好き」というのはQAEに向いている人の特徴の一つではないでしょうか。

例えば、ファミレスに行った時に電子メニューで何ができるかいじりたくなってしまう、駅の券売機の画面のどの項目がどうなっているか気になってしまう、とか、そういう方はQAE向きなのではないでしょうか。エンジニアは機械を作る仕事ですが、QAEは機械をチェックする仕事です。私自身、機械があるととことんチェックしたくなってしまうタイプです。

また、私が担当したゲーム会社のQAEの具体的な仕事内容でいうと、ゲームを様々な条件でしてみて挙動に問題がないかチェックしたり、セーブデータが壊れないか確認したり、問題があった場合は報告するなどの業務があります。

始めの頃はひたすらプレイして、チェックしてを繰り返すのですが、日々こなしていくうちに視点が変わってきます。「この内容ならこのくらいの時間で何人いれば完了するな」と見積もることができるようになるんです。マネジメント的な思考が備わってきてスキルアップが感じられる点も、自分に合っていたのかもしれません。

――様々なご経験を積まれてきたと思いますが、モノグサに転職を決めた理由、知ったきっかけは何だったのでしょう?

甲斐:QAEとして良い環境で働ける会社を探していた中で、転職エージェントさん経由で知りました。私の希望に合う会社があるとご紹介いただきました。実際に選考を受けて、ここに入社したいと思いました。

――モノグサのどのようなところに惹かれたのでしょうか?

甲斐:まず、面接での出来事に衝撃を受けました。技術面接があったので、自分のスキルについて詳しく訊かれると思っていたのですが、CTOの畔柳さん自らがモノグサという会社について、20分ほどじっくり時間をかけて教えてくれたんです。

他の会社の面接では経験のないことでした。面接を受けにいく時点で、「うちの会社のことは知ってるでしょ?」というスタンスの会社がほとんどだと思うんです。なので、モノグサの会社側から自分たちのことを説明しようとする姿勢に驚きましたし、とても誠意を感じました。この面接での体験で、かなり入社意欲が高まりました。

また、こうして丁寧に会社のことを教えていただく中で、事業への魅力もしっかり感じることができました。

――モノグサのミッション「記憶を日常に。」への共感度はいかがでしたか?

甲斐:入社する前も共感できると感じましたし、現在は実現したいと強く思っています。

私は、昔から”セレンディピティ”という言葉が好きなんです。予想しなかった発見やひらめきを指す言葉ですが、何においても、これを起こすには知識が必要だと思っています。

これまで、私自身がセレンディピティを体験した瞬間でいうと、雑学や目の前のことに直接関係ないような知識が、ふとアイデアに形を変えて生み出される感覚でした。

知識を得る、記憶するということはセレンディピティの種であり、「記憶を日常に。」というモノグサのミッションの意義にもつながっていると感じます。

現代社会では、時短や効率が重視されがちです。今すぐに使うわけではない知識を身につけること、そこに費やす時間は無駄だと判断されるかもしれません。しかし、そういった記憶こそがセレンディピティにつながり、人生を豊かにする可能性を持っているのではないかと考えます。

ChatGPTに見られるようなAIの進化も「人間自身の知識ってどこまで必要なの?」という疑問につながってくると思います。私は、例えばChatGPTが進化していった先でも、人間自身の知識は必要だと実感しています。使う側の人間に、ベーシックなナレッジがないと内容の真実が見極められないですし、目的に対して使いこなすことができません。

記憶という領域は、今も、この先も、重要なものであるはずです。個人的にもそう思いますし、今、モノグサの一員としても強く共感するビジョンです。

新しいことが次々生まれるスピード感が楽しい


――モノグサのQAEとしての業務について教えてください。

甲斐:現在は主に先生をはじめとした管理者が使う、管理画面向けテストを中心とした業務に携わっています。

Monoxerは、エンジニアの皆さんによって日々アップデートされていきます。QAEとしては、リリース前にしっかりとテストして、不具合が起きないかチェックし、あった場合は報告してお戻しする、そういった作業を行います。

モノグサは、アップデートも不具合の修正もとにかく速いです。QAEも皆さんのスピードに合わせて動けるよう模索しています。

――モノグサのQAEとしてのやりがいはどういったところでしょうか。

甲斐:先に述べたように、モノグサでは目まぐるしいスピードで様々な機能が開発されます。これ自体が、QAEとしてもやりがいにつながっていると感じます。他社の場合、どういったものを作るかなかなか企画がまとまらない、成果物が上がってこないとういうこともよくあるのだと思います。私が以前勤めていたゲーム会社でも、スケジュール遅延やリリースされないということがありました。

モノグサでは新しいものがどんどん上がってきて、そこについていかなくてはならないという状況で業務に取り組むのは、自分にとっては面白いんです。

記憶の苦しみは、憶える楽しさ・人生の豊かさに反転する


――モノグサのQAEとしての今後の目標を教えてください。

甲斐:機能追加や変更、不具合の改修などがその他の箇所に影響しないかどうか確認するテストである”リグレッションテスト”の自動化を行っていきたいです。現在は手動で行っているので時間と人件コストがかかります。

機械化することでリリースまでの速度を更にあげることができますし、メンバーの労力を別の部分に割り振ることができます。これによって、モノグサが掲げている「ユーザーの本質的な記憶の苦しみを解決する」につながる部分に注力できるようになるとよいのではないでしょうか。

――最後に、甲斐さんが考える今後のMonoxerについて教えてください。

甲斐:toC領域、個人の方にももっと広がっていくことに期待しています。一人ひとりの日常の中でMonoxerが活躍することで、人生が豊かになるための記憶定着の役割を果たすのではないでしょうか。

例えばですが、知識習得によって文学やエンタメをより楽しめるようになり、人生が豊かになるという可能性があると思います。
これは、私が実際に行ったことなのですが、海外ドラマの『ゲーム・オブ・スローンズ』の登場人物のbook(問題集)をMonoxer上で作成し、妻にMonoxerを使って学習してもらいました。学習する前は、登場人物が多くて憶えられず、相関関係などを把握しきれないようでしたが、学習した後、妻はより作品を楽しめている様子でした。

古典など難解な作品も、こういった記憶の定着を活用することで、より楽しく読み解くことができるのではないでしょうか。

勉強や学習といったところからは少し離れて、ゆるい意味合いでも、記憶が日常になることで生活に豊かさを彩れるのではないかと思うんです。

ちなみに、QAEチームのマネージャーを務める番長さんは、ボジョレー・ヌーヴォ―の標榜を憶えるbookを作っているようです。

何事も、「頑張って勉強して、知識をつけて」と肩肘張ってしまうとストレスになってしまうと思います。逆に言うと、ストレスなく憶えられる、記憶が日常になっていけば、様々なことが楽しくなるのではないでしょうか。

モノグサ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひお話しましょう!