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あるQAエンジニアから見るセカイ

はじめに

モノグサでQAエンジニアとして働いている浦です。
突然ですが、QAエンジニアと聞いて思い浮かぶものはなんでしょうか?
テストをしてくれる人?開発者の味方になったりならなかったりする人?
そもそも何者?という方もいらっしゃるかと思います。
QAエンジニアといっても個人差がありますが、こう呼ばれている人は日頃何をしているのか?どのようなことを考えて生活しているのか?といったところをこの記事で少しでもお伝えできればと思います。


QAエンジニアの日常(仕事編)

モノグサでのQA活動では、主にテストに関する活動全般とサービス(Web・スマホアプリなど)のリリースに関わる作業などを担当しています。
たとえば、「ある機能をテストしてほしい」という依頼を受けた時、私の場合は以下のようなことを考えます。

機能の詳細

  • どのような特徴を持つ機能なのか

  • 誰がこの機能を使うのか

  • その機能を使うと誰がどのようにハッピーになるのか

テストのゴール

  • 何が達成できれば(確認できれば)テスト完了と判断できるのか

  • エラー処理などの例外をどこまで確認するのか

  • どのような不具合があると致命的なのか(リリースできないという判断になるのか)

テストの期限

  • リリースは1ヶ月後なのか来週(!)なのか

特にゴールと期限は「重要度が高いので急ぎのリリースで!」と言われたとしても、モノグサのサービスとして許容できないレベルの不具合などがあってはいけませんから、一番気を揉む部分です。とはいえ、十分なテスト期間があったとしても全ての不具合を検出できるとは限らないので(テストの原則より)、「何をどう確認できればOKとするのか?」を日々考え、開発者と対話してテストの精度を高められるよう努めています。

QAエンジニアの日常(生活編)

いわゆる「職業病」というものは幅広く存在すると思っていますが、QAエンジニアも例外ではありません。以下にいくつかの事例を挙げます。

お店にある一つのタブレットから全体のオペレーションを考えようとする

以前訪れた居酒屋では、店員呼び出しが0円の商品として登録されていました。これはこれで考えられた仕組みとも言えるのですが、この場合店員呼び出しが複数選択できるのは適切な仕組みでしょうか?

もちろん、複数選択できたとしてもテーブルに来る店員はおそらく一人で足り、複数選択できても問題ないわけですが、万一複数人来てしまった場合は非常に気まずいことになったでしょう(その時は数量を30まで選択できたので、30人もテーブルに来させてしまうとお店の運用に支障をきたしそうです:もちろん冗談ですが)。

日常のトラブルをテストしようとする

望む望まないにかかわらず、日常でのトラブルは誰にでも起きうるものです。
もちろん、そのようなトラブルは起きないに越したことはありませんが、万一起きてしまった場合にどうするかを考え、トラブルに対処していくことも大切なトレーニングです。

たとえばレストランで注文したものとは異なるものが届いた時には、他の人の注文と取り違えてしまったのではないか?(ということはその人も困っているのではないか)とも考えられますし、この状態を解消するためにどうすればいいのかを考え始めます(食事に手をつける前であれば、相互に皿を取り替える・作り直してもらうというのも考えられますが、手をつけた後であればお店やお客様の希望によって柔軟に対応すべき場面もあるかもしれません)。

世の中のシステムトラブルに敏感になる

これはQAエンジニアに限らず世の中の開発者にあることかもしれませんが・・・

他社様のシステムトラブルを目の当たりにすると、自社でも起き得ることなのか、あるいは過去に経験したようなトラブルなのかを考え始めます(そして少し辛くなります)。

トラブルを未然に防ぐにはどのような対策を行うべきなのか、また不運にもトラブルに遭遇した場合はどのように対処(リカバリー)するべきなのかを考えることで、日常の業務改善にも役立てていければと思っています。

まとめ

QAエンジニアは組織によっても立ち位置や担当業務が異なるため、一言で説明するのが難しい職種でもあります。

システムを設計しプログラムを書く等することで開発に貢献していくソフトウェアエンジニアとは異なり、開発中の(あるいは開発された)サービスをテストして(社内の開発や間接的にではありますがサービスを利用していただく)お客様への価値提供に貢献する側面もあるため、テスターと同一視されることもあります(もちろん、テスターとして働くことも重要な貢献です)。

そんなQAエンジニアですが、「製品をもっと良くするためには何を考え、何をすればよいか?」を考えて日々業務にあたっていますので、この記事で少しでもQAエンジニアとのコミュニケーションのきっかけになりましたら幸いです。

最後に:モノグサQA募集中です

モノグサ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひお話しましょう!