【INTERVIEW / CS】裁量が大きく挑戦できる環境で、答えがないことへの「最適解」を作り出す
2021年11月にモノグサに入社し、カスタマーサクセス(以下、CS)として活躍する田畑さん。新卒でコンサルティングファームへの就職経験を経て、モノグサに転職した理由とは? 田畑さんが感じるモノグサでの働きがいや、モノグサの雰囲気、今後の目標なども詳しくお話しいただきました。
前職で身に付けたスキルを基に情熱を注げる仕事に実直に取り組み、新しいものを生み出したい
――モノグサ入社前の経歴について教えてください。モノグサは2社目になるとお聞きしました。
はい。1社目は新卒で入社した総合系コンサルティングファームで、約4年間会計領域のコンサルティングを行いました。
実のところ、入社当初は製造業における販売、購買プロセスに興味があり、新卒研修でも販売、購買領域のコースを取っていたのですが、研修後に思いがけず全く異なる会計領域のプロジェクトにアサインされることになりました。他の同期はほぼ全員が研修を受けた領域のプロジェクトにアサインされたのですが、なぜか私は会計領域に。アサインされた理由は定かではありませんが、大学時代に簿記や会計について学んでいたことが理由かもしれませんね(笑)。
最初の2年ほどは財務会計領域のプロジェクトに携わり、その後は管理会計領域のプロジェクトにアサインされました。結果として1社目では約4年間、ほとんど会計領域のコンサルティングに携わっていました。
――会計領域のコンサルティングとは、具体的にどのようなお仕事でしょうか?
会計領域の中でも財務会計と管理会計ではコンサルティング内容が大きく異なります。
財務会計領域のプロジェクトでは、会計処理に用いる勘定科目を検討したり、会計処理に関する承認プロセスの効率化を検討したり、マニアックなところだと、固定資産の減価償却方法について検討したりもしました。会計業務全般に関する検討をクライアント先に常駐しながら行っていました。毎日、業務時間の8割ぐらいはクライアントとの検討会議に時間を費やしていましたね。
一方、管理会計領域のプロジェクトでは業績を見える化するための分析軸や、ツールを検討したり、可視化したデータを経営戦略につなげる仕組みを構築しました。
いくつかのプロジェクトを経験しましたが、特に記憶に残っているのは最初にアサインされた財務会計のプロジェクトですね。
新入社員の9割くらいは東京のプロジェクトにアサインされたのですが、自分は研修直後に静岡のプロジェクトにアサインされました。毎週月曜の朝に静岡へ行って、金曜の夜に東京へ戻ってくるみたいな生活をしていました。月〜木はビジネスホテルに泊まり、飲み会の日以外は毎日コンビニ弁当を食べて過ごしておりました。同期は東京で会社帰りに飲みに行ったりしていたので羨ましかったですが、出張生活も今となってはいい思い出です(笑)。
――そうだったのですね...!田畑さんが転職を考え始めたきっかけについて教えてください。
約4年間、会計業務のコンサルティングに携わり、会計領域や、コンサルティング業務について一通り理解したと感じました。そんななかでふと、この先もずっとコンサルタントとして会計業務に携わっていくのが自分のキャリア、人生にとって良いことなのかを考え始めました。
正直なところ、大学卒業時はやりたいことが明確になく「とりあえずコンサルティングファームに入れば、どの業界でも通用する基本的なビジネススキルが身に着けられそう」といった安直な気持ちで入社しました。
約4年間働いて、入社当時の目的は達成したので、新たなチャレンジがしたいと思ったのが、転職のきっかけになったというところですね。
――転職活動の中で、モノグサとはどのように出会ったのでしょうか?
転職活動を始めたときからスタートアップには興味がありました。
自分の勤めていたコンサルティングファームは大企業であるが故に、どうしても意思決定のスピードや裁量の大きさなどについてもどかしさを感じていた部分があり、スタートアップには何となくですが、それとは真逆のイメージを持っておりました。
1社目で基本的なビジネススキルは身に付けたので、今度は「自分が情熱を持てることを見つけ、それに対して泥臭く取り組み、新しいもの、世界を変える何かを生み出していきたい」という思いがあり、とにかく自分が共感できるもの、情熱をもって取り組めそうなことを探していました。
そのようななか、エージェントの方にモノグサを紹介してもらったのですが、最初はただ「AIを用いて記憶に向き合っている会社」とだけ伝えられました(笑)。
それを聞いて、「どんな会社!?」と非常に興味が湧きました。
一度話を聞いてみると、モノグサの解決しようとしている課題についてとても共感できて、実際にプロダクトが活用されるイメージや課題解決への道筋を明確にとらえることが出来ました。
そのときから「このプロダクトは今後どんどん世の中に広まっていくんだろうな」と感じていましたね。
――モノグサに共感されたところについて、詳しく教えてください。
1つは、これまで自分自身、学生時代や社会人になってからも様々なことを暗記する必要があったなかで、暗記学習に必要以上に時間がかかっているなと常々感じており(自分が暗記が苦手なこともありますが)、凄くもったいないなと思っていたことについてです。ただし、解決策はなく、英単語を何度も繰り返し書いたり、業界特有の用語をひたすら読んで暗記するといった方法を取らざるを得ず、凄くストレスに感じていました。もっと他の学びに時間を費やしたいと思っていました。
学生時代に塾講師をやっていたこともあるのですが、教える側の視点に立ったときにも暗記学習にかける時間や工数はすごく多かったなと感じていました。生徒に小テストを解いてもらって、憶えていないことを確認して、宿題を出し、次来たときにまた小テストを行って......といった具合に凄くもったいない時間の使い方をしていました。こんな時間にお金をいただくのは申し訳ないなと日々思っていました。
このように暗記学習は"非効率かつ苦痛"に感じてしまう方法が取られがちで、それは記憶状況が見えていないからこその課題なのだと思いました。
暗記学習は生活のあらゆる場面で誰もが必要な行動であり、「Monoxer」というプロダクトがあれば暗記学習に関する課題を解決できる、世界を変えることができると、モノグサのミッションに強く共感しました。
――実際に選考を進めて、入社の決め手になったのは何でしたか?
1つ目は先ほど述べた、モノグサの事業やミッションに共感できたことです。
2つ目は「この会社であれば、自分の可能性を長期的に広げられそうだ」と感じたことです。
転職活動で様々な会社の面接を受けましたが、その中でもモノグサは特に時間をかけて、真摯に「自分がやりたいことは何なのか」について話を聞いてくれたんです。
入社ありきで話を進めるのではなく「応募者の今後のために、モノグサとして何ができるか」を深く考えていただいている印象がありました。
面接を進めるごとに自分が進むべき道の解像度が高くなり、この会社で働けば自分のキャリア、成長において長期的に可能性を広げることが出来ると確信して入社を決めました。
――転職活動を始めた時から、現在のCS(カスタマーサクセス)というポジションを考えていたのでしょうか?
正直、転職活動を始めた時は「CSって??」といった具合で、かなり解像度が低い状態でした。
しかし、エージェントの方からも「やりたいことやこれまでの経験と照らし合わせると、CSというポジションが良いのではないか」というお話をいただいており、CSの仕事について知っていくうちに、領域や規模は異なるもののコンサルの仕事と共通する部分が多いと感じました。
具体的には「相手の抱える課題を抽出し、それに対して『Monoxer』というツールを軸に対応策を考え、当てることで、クライアントの成長に寄与する」という部分で、手段は違えど課題を抽出して、対応策を検討するというプロセスがコンサルティングと似ていると感じました。
その一方でCSについて調べていくうちに、特に日本においてはCS業務はまだ確立されたものではないと感じ、そのようなCS業務と「Monoxer」という新しいプロダクトとを掛け合わせると、「まだ誰も答えを持っていない事に対して取り組める、未知の領域で働くことが出来る」と感じ、とてもワクワクしました。
そういった点で、未知の領域で様々な事に挑戦できる環境があり、成長スピードが速く、自分の可能性を広げていける仕事だと思っています。日々のCS業務の中でも、答えのない壁にぶつかっては、それをどう打破するかを考えることで成長できていると感じています。
まだ明確な答えがないなかでチャレンジできる環境があり、結果や成長を実感できる
――モノグサのCSとして、田畑さんが担当している業務について教えてください。
私は塾領域に携わっています。お客様の担当生徒の学年や教科については様々ですね。
加えて、いくつかのプロジェクトにも取り組んでいます。
具体的には、「Monoxer管理者(先生方)のMonoxer習熟度」や、複数教室を展開されている塾における「教室ごとの活用状況」について、数値的に可視化する取り組みを行っています。
――先ほど「まだ答えがない」と仰っていたのは、具体的にどのような部分でしょうか?
クライアントが目指すゴールやそのための手段については、クライアントごとにそこまで変化するものではないと考えております。例えば目的やゴールは「定期テストの点数を上げたい、英検の合格率を上げたい」といったことが多く、手段は「Monoxer」になりますね。
しかし、ゴールまでのプロセスに関しては、クライアントごとの様々な要素によって考える必要があります。
例えば「生徒様の学年」、「対象科目」、「地域の特色」、「対面/オンライン」、「クライアントの組織構成」など、様々な要素があります。
そのように様々な要素を掛け合わせたときに、セグメント(例えば、個別/集団)ごとにどの塾にも通用する「最適解」はまだ確立されていないと感じています。
そのようななかで、まずは様々なお客様を担当させていただきながら、個々のクライアントに対する最適なプロセスを検討して、正解を見つけていき、最終的にセグメントごとに共通の「最適解」を導き出すという作業が「まだ答えがない」ものを作っていくことだと思っています。
――CSのお仕事をされていて、どのようなことにやりがいや面白さを感じますか?
裁量が非常に大きく、答えがない事に対して自ら考え、チャレンジできることですね。
また、前職のコンサル時代は、BtoBかつ会社の基盤を支えるような仕事をしていたので、自分の仕事の結果、「誰が幸せになったのか、どんな変化を与えられたか」を実感しづらい部分がありました。
一方でモノグサでは、CS業務を通じて生徒様や先生方から「Monoxerのおかげで成績が上がった」などのお声をいただくことが多くあります。
自分が取り組んだことに対して他者の変化を実感することができるということは非常にやりがいを感じるところです。
加えて、モノグサには様々なバックグラウンドを持つメンバーが日々入社してくるので、モノグサのコアな部分は残しつつも、会社の環境や文化がいい意味で日々変化していることを感じ、面白いなと思いますね。
多様な個性を持つ人々が一緒に働くことで、相乗効果をもたらすことは会社の成長や、新しいものを日々作り出すために重要な事だと思いますし、様々なバックグラウンドや考え方を持ったメンバーと一緒に仕事ができるのは、働いて非常に面白いです。
「最適解」を突き詰め、新たな領域へ挑戦していく
――田畑さんから見た、モノグサ全体の雰囲気はいかがですか?
本当にあらゆる面においてオープンな雰囲気の会社だと思っています。
経営層から直接お話を聞いて会社の方針などを確認することもできますし、あらゆる職種のメンバーと意見を交わしたり、仕事の話に限らず雑談や個人的な相談まで気軽に何でも話せる雰囲気があります。
これは大企業から来たからこそ感じる良い意味での驚きだと思うのですが、とにかく皆さん仲が良いなと感じますね。フレンドリーな方ばかりです。
――楽しそうな笑い声もよく聞こえてきますよね!入社前とのギャップはありましたか?
入社前は、スタートアップ企業といえど、ある程度はルールや文化が固まっているイメージがありましたが、入社してみるといい意味で予想以上に固まっていない部分が多く、皆で会社の文化を作っていることが感じられとても面白いです。
自分たちが働きやすい環境を作っていくうえで、発言しやすい環境があるのもとても良いことだなと思います。
また、裁量に関しては入社前にも大企業に比べれば大きいだろうとは思っておりましたが、入社してみると予想を超えて大きかったですね。
個々人が裁量を持って考え、行動できることによる成長スピードは、会社が一定リスクを取ってくれるからこそ与えられるものだと思っています。
――最後に、今後の田畑さんの目標を教えてください。
1つはCSというポジションにおいて、様々な異なる要素を持つクライアントに対し、セグメントごとに確実にサクセスできる「最適解」を突き詰めていくことです。答えのないことを考え抜き、メソッドを確立していければと思っています。
2つ目は将来的に新たな事業作りにも挑戦していきたいと思っています。
現在、モノグサは学習アプリを提供しているイメージが強いと思うのですが、モノグサが扱っている「記憶」という領域においては、様々なビジネスの可能性があると感じています。
例えば蓄積した「記憶」のノウハウを活用すれば、「広告を10秒流す中で、いかに視聴者に記憶してもらうか」といった広告事業を視野に入れることも考えられます。個々人の経験を記憶として売買するようなプラットフォームを作ることも可能かもしれません。
本当にモノグサは人の成長、会社の成長、ビジネスの創出、あらゆる面において「可能性の塊」だと思うので、今後も様々な事に継続的にチャレンジしていければと思います。
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