【INTERVIEW / CRE】「やらない後悔はしたくない!」実務経験“ゼロ”から、顧客の要望に開発で応える喜びを感じる日々
2021年8月に入社し、Customer Reliability Engineer(以下、CRE)のポジションで活躍する大野さん。これまでのキャリアから、モノグサでの働きがいや、今後の目標について詳しくお話しいただきました。
"やらない後悔"はしたくない、大企業からの転職とジョブチェンジ
――モノグサ入社までのキャリアについて教えてください。
大野:大学卒業後、自動車会社に入社し、品質保証部門で2年4ヶ月勤務していました。新車のプロジェクト管理が主な仕事で、今モノグサで担っている職種とは異なるものでした。
――1社目に自動車会社を選ばれた理由、入社されてからについて詳しく教えてください。
大野:まず、1社目を選んだ理由ですが、「何か大きな仕事に関わりたい」と考えていたことが大きいです。
私は大学では物理学を専攻していて、研究者の道に進むという選択肢もありました。大学入学当初は、学問を追究していきたい気持ちが強かったように思います。しかし次第に、自分の満足度に直結するのは学んできたことを社会に還元することだなと思うようになり、人の目に見えるものに携わりたいと考えるようになりました。そこで、就職することを決め、日本において大きな産業である自動車業界の企業へ入社しました。会社としての規模も大きく、自分が携わったプロダクトが世の中に認知される機会があることや社会に与えるインパクトの大きさへの期待感がありました。
実際に入社してからは、品質保証の仕事を担うことになり、新車プロジェクトへの改善提案や、開発を進めていく中での不具合のリスク管理やジャッジメントなどを行っていました。
携わる工程としては、開発コンセプトを決めるところから販売直前、また次期プロジェクトへのフィードバックまでと、自動車開発におけるほぼ全工程に渡りました。会社の中でも重要なポジションであり、全体を見通しながら進めていくやりがいがありました。
自動車会社の中で、自動車が開発されていくプロセスを学べたこと、どういった意思決定がなされて進んでいくのか学べたこと、それ自体が楽しいものでしたし、自分にとって大きな財産になったと思います。
――そこから転職しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
大野:技術系のスキルを活かして働きたいと思うようになったことが大きいです。1社目の会社で技術職として入社したもののプロジェクトマネジメントがメインだったため、ずっと興味を持っていたエンジニアのような技術職に就いてみたいという思いが大きくなっていきました。
加えて、自分で何か技術や知識を身に付けて、所属する組織に関わらず社会で活躍ができる人材になりたいという思いがあり、自分の思いが明確になったタイミングで、ジョブチェンジと転職を決意しました。私には「やらない後悔はしたくない」という思いがあり、これまでもやるかやらないかの選択に迷ったときには、比較的新しいことでも挑戦をしていく意思決定をしてきました。
――モノグサはどのように知ったのでしょうか?
大野:競技プログラミング求人サイトのAtCoderJobsで知りました。競技プログラミング自体は新型コロナウイルスが流行し、在宅勤務がメインになったことを機に通勤時間に充てていた時間が自由に使えるようになったタイミングで始めました。競技プログラミングは、勉強すればするほどできるようになる面白さがあり、自己成長も感じられて、続けることができましたね。
結果、求人募集も見るようになり、モノグサが目に入ってきました。
――転職先として他の企業も検討されたと思うのですが、なぜモノグサを選んだのでしょうか?
大野:まず大きかったのは、モノグサはソフトウェアエンジニアとしての経験がなくても選考に受け入れてくれたことです。転職エージェントを介して他社の採用について調べたり、カジュアル面談を受けてみたりしたのですが、やはり実務経験がないと難しいというところがほとんどでした。モノグサは実務経験がない私にも柔軟に対応してくれたことが、大きなポイントになりましたね。モノグサの選考を受けたとき、職種ははっきりと決まっていなくて、Software Engineerと、今の私の職種であるCREがポジションとして並んでいるという状態でした。
それから、CTOの畔柳さんとのカジュアル面談がすごく印象に残りました。まず、CTOが出てくること自体、他社ではあまりないことだと思うんです。人事の方が一通りの会社の説明などをしてくれるというのが一般的かなと。畔柳さんが出てこられただけで、かなり驚きました。そして、とても丁寧に、熱心に話をしてくださって、候補者に対し本気で向き合ってくれていると感じました。モノグサに対しての「いいな!」という思いがぐっと高まりました。
その後内定をいただき、「やらない後悔はしたくない」思いで、モノグサに転職することを決めました。
モノグサでの業務は挑戦の日々
――現在の業務について教えてください。
大野:職種としては、先程述べたCREとして、Customer Success and Customer Reliability(以下、CSCR)の領域を担当しています。CSCRは、顧客の”不安の最小化”(Reliability観点)と、”成果の最大化”(Success観点)の両面から、顧客を支援する領域になります。
業務内容としては顧客がMonoxer活用で期待する成果を実感していただけるようなSuccessの観点でのプロダクト開発をしたり、契約請求関連やお客様からの問い合わせ対応に活用するツールのようなReliabilityの観点での開発をしています。プロダクト外の開発では社内ツールの整備を行ったりしています。
直近の具体的な開発としては、学習者の学習履歴を管理者が扱いやすいようにCSV形式で出力する機能の開発などがあります。また社内のCustomer SuccessやSalesのメンバーがお客様との振り返りのときに利用するデータを自動で集計するツールといった社内ツールの整備なども行いました。
職種としては異なりますが、お客様の不安を減らし成果を最大化することでお客様に満足していただくという観点では、前職の品質保証のポジションと重なるものがあると思います。
また、1年前からCSCR領域のTech Lead Manager(以下、TLM)も担当しており、Product Managerと協働しながら開発を進めていく役割があります。担当領域の開発を円滑にするめるためには他のチームやグループとの調整も必要であることから、自分だけの目線で考えるのでなくより俯瞰して考えメンバーと協業していく必要があり、その中でどう開発の優先順位をつけるかなど難しさはあります。チームという話に限らず、会社全体が成長し、人も増えているので、どう動いていくかは重要なところですよね。
――前職とは業務内容が全く変わったと思うのですが、大変なこと、やりがいを感じることはありますか?
大野:そうですね、入社してから半年、いや、1年くらいは特に大変でした。開発について全く知らない状態だったので、仕事についていくこと自体に必死でしたね。開発者としての経験がないけれど採用してもらった、そんな自分にできることは何か、それを探るために社内の様々な方と積極的にコミュニケーションを取っていきました。
今は落ち着いたかというと、またそうでもなく、新しい経験が次々やってくるので、日々挑戦ですね。TLMも直近1年くらいの話ですし、最近だと初めてアプリ開発に取り組みました。今年2月にプライバシーポリシーと利用規約の改定があり、利用者に改定内容に同意いただくためのアプリ上の導線開発に取り組んでいました。数ヶ月前が特にタイトで、モノグサのアプリ開発で使用されている言語やアプリの仕組み自体を把握する必要もあり、常に走りながら開発していくような感じでした。初めてのことばかりで大変ではあるものの、できることが増え業務も広がっていき、振り返ると携わることができてよかったと感じられることが多いです。開発を完了する達成感はモノグサで初めて得られたものです。顧客やモノグサ社員からの機能要望に対して開発でお応えできたときも嬉しく、開発した内容が顧客やモノグサ社員に届くまでのスパンが非常に短く、すぐに反応が得られることは、自分にとって新鮮ですね。
仕事の軸を作り上げ、社会に大きな貢献を
――大野さんの今後の目標について教えてください。
大野:今は目の前のことに取り組んで、一人のエンジニアとして技術的な知識や経験を身に付けてできることを増やしていきたいと思います。そして、組織の中での自分の軸をしっかり持てるようになって、組織を俯瞰できるようになりたいと考えています。
中長期的な目標としては、やはり、大きな仕事を通じて社会に関われるようになりたいです。
――大野さんの考える「記憶を日常に。」が実現した世界について教えてください。
大野:記憶活動が効率化されることや記憶の苦しみが減るという記憶自体に対する変化はもちろん、それ以外にも多くの良い影響が現れる世界だと思います。
例えば記憶のための時間が短縮し他の興味のある活動に取り組む余裕が生まれることで、新たな挑戦に踏み出しやすくなるのではないでしょうか。「他のことにもっと時間を使えるようになった」「これまで挑戦できなかったことに挑戦してみよう」「こんな選択肢もあったのか」といった感覚が生まれ、記憶が効率化することで多くの選択肢が生まれるだろうと想像します。
モノグサ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひお話しましょう!