【INTERVIEW / SWE】愛読書から立ち返る仕事観!目指すは世の中に貢献できる仕組みづくり
2021年8月に入社し、エンジニアとして活躍する深谷さん。これまでのキャリアから、モノグサでの働きがい、今後の目標について詳しくお話しいただきました。
キャリアビジョンから逆算し、自分らしい働き方を模索
――モノグサ入社前のキャリアについて教えてください。
深谷:大学を卒業後、モノグサ入社までに2つの企業を経験しています。
1社目は電子部品系を扱うメーカーでした。大学で物理学科を専攻していた影響もあり、ものを作る仕事に就きたいという思いが強くありました。自分で設計を考えたり、機能を実装させたりといった機会が多くあると知り、楽しそうだと思えたことも入社の決め手です。入社後は、磁気センサーのデジタル部分の設計などを担いました。
そこから2社目は、AIの自動運転が社会的に盛り上がりを見せて興味をもっていたこと、より自分の携わったものが消費者に見えやすい商材に関わってみたいと思ったことから、自動車メーカーに転職しました。領域だけでなく仕事内容も異なってくる転職で、1社目は電子部品などハードウェアの設計を担っていたところから一転、2社目ではソフトフェアのプログラミングに変化しました。ソフトウェアは実験・検証・修正サイクルを早く回すことができ、新鮮な楽しさを感じました。当時は、実験室でちょっとコードを書いて、その日に自動運転のテストを自分でしてみて、直してといったことがよくありました。やったことの変化をすぐに感じることができ、刺激的でした。
――そこからさらに転職を考えた理由は何だったのでしょうか?
深谷:純粋に技術者としての時間を最大限に使える環境は自分にとってどんな環境なのかを考え始めたことがきっかけです。私のキャリアビジョンの中で30代が技術者としてのスキルを上げていくうえでの全盛期と位置づけていました。そんな中、スタートアップ企業という小さな組織の中でも他部署と連携を図りながら、生産性高く働く環境で働いてみたいと思うようになりました。
――モノグサを知り、興味を持った理由は何だったのでしょうか?
深谷:きっかけは、AtCoderJobsです。エンジニアスキルを上げようと思い競技プログラミングは前職からはじめていました。そんな中「記憶の会社で働きませんか?」とスカウトをもらいました。「記憶の会社」は聞いたことがなかったので、どういう会社なのか興味を持ちました。
また、自分の仕事観を見つめ直したい時に読む愛読書に『マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった』という本があります。新興国の中には、ライフルの名前でアルファベットを学んだり、ロッカーに鍵がかかっていて自由に本を読めない子どもがいることを知り、「教育」というジャンルでまだまだやるべきことがあるのではないかと思っていました。漠然としていますが「人の役に立つ仕事をしたい」という気持ちも、もともと持っていたものの、キャリアへの落とし込み方が分からずにいました。そんな中、モノグサでのキャリアは自分のこの思いと重なる部分があるのではないかと感じられたことも大きいです。
――入社の決め手になったことはありましたか?
深谷:教育の領域に関われるということ以外に2つあります。1つ目は、記憶の領域は新しくチャレンジングで事業としてはまだ小さい規模だと思っていたのですが、すでに想像以上の導入実績があったことです。
2つ目は、CTOの畔柳さんとカジュアル面談の機会をいただいてお話を聞けたのが大きかったです。Monoxerは問題の難易度と出題頻度を学習者の習熟度に合わせて自動で調整し、出題してくれるのですが、プログラムの仕組みがすごく工夫されていることを感じました。競技プログラマーとしては、上手い仕組みを考えることで上手く世の中に貢献出来てお金を作り出せることへの憧れがあります。CTOの畔柳さんはGoogle出身ということもあり、そういったGoogleのDNA的なモノを感じられました。また、営業に強みを持つCEOの竹内さんはリクルート出身で、Google出身者とリクルート出身者が共同創業している会社がそれぞれの良い部分を活かして両輪でバランス良く動いている面白さも感じられました。
正解の型がない問題に日々挑む楽しさ
――モノグサでの業務について教えてください。
深谷:入社時はソフトウェアエンジニア、現在はテックリードマネージャーのポジションを担っています。
業務としては、数学の機能と英語スピーキング機能の開発を行っています。また、ChatGPTを活用した社内業務の円滑化にも携わっています。
あまり「数学=記憶」と結びつかないと思うのですがモノグサでは、数学の解を出すための手順を記憶することを通じて、問題解決能力も養成できる学習体験の提供を目指しています。ある問題を解くために必要な記憶を要素に分解し、それらが定着できるように機能開発をしています。私が担当しているアプリ上のUI改善では、どうすればアプリ上で数学の問題を解いてもらいやすくなるのかにアプローチをしています。途中計算で使うメモや数式入力の改善が一例ですね。PdMやDesignerと協業したり、ユーザー体験の向上のため社内ユーザーテストを実施したり、難易度の下げ方を学習データ分析で検証するなど、様々な取り組みを活かしています。いろいろと議論すべきことがあります。
テックリードマネージャーとしての役割についてもお話しします。英語スピーキング機能の開発では、エンジニアとしてメイン業務を部分的にメンバーに任せ、マネージャーとしてのサポートに回っています。モノグサは意欲的な方が多いので、任せる側としても刺激があります。メンバーと会社の課題をうまくマッチングさせ、成長に貢献できるよう努めています。メンバーが成長し、できることが増えると、私の時間も増え、新たなことに費やせるようになるので、自分や会社の成長そのものに直結するなと感じています。また、他部署から情報を仕入れてメンバーに共有するのも日々の役割です。
――どのようなところにやりがいを感じますか?
深谷:Monoxerの開発で取り組むことにはいつも模範回答がありません。数学を記憶で解決してきた事例はこれまでにないことなので、自分の過去の経験や世の中の事例を繋ぎ合わせ「これでいいのだろうか?」とひねり出していく必要があります。記憶定着というDX化が進んでいなかった領域へのアプローチはチャレンジングである反面、学習者に受け入れてもらえるような開発を進めることに、やりがいを感じます。
例えば、数学の順列の問題を解く際に、順列の公式を使って計算できることが多いのですが、重複する要素がある全ての要素を使い切らない順列は公式を使って計算することができません。ただ学習者は順列の公式を使うことで問題が解けると思い、本来公式を使ってはいけないところまで公式を使って計算を進めてしまうことがあります。このように間違った記憶から間違った解答を出してしまう学習者に対して正しいことを記憶してもらうために、間違った記憶がどういったところで生まれたのかを特定していく必要があります。特に数学は問題の種類も多いので、順列の問題に限らず網羅的にMonoxerで対応できる問題を増やしていきたいと思っています。
「こうしたらうまくいく」という型がないので、まず自分で考えてみる必要があります。難しいと感じる方もいるかもしれませんが、自分次第で新しい価値を生み出せるということでもあると考えています。こういったチャレンジングな課題を、能力・意欲が共に高い方たちと連携して進めることができることもやりがいです。
あとは、モノグサは入社前に期待していた働き方と良い意味でギャップがなかったことも楽しく働けている要因だと思います。消費者に近いものづくり、人の役に立ちたいという軸、メンバーと議論を重ねた内容を機能に素早く反映できるところも、技術者として非常にやりがいを感じられる環境です。
世の中を加速させ、能力で制限されない世界に
――深谷さんの今後の目標について教えてください。
深谷:まずはMonoxerの数学と英語のスピーキングの学習効果を最大化させていきたいです。機能をリリースして終わりではなく、様々な面から学習効果を検証して、より良いものにしていきたいと考えています。
中長期的には、今携わっている数学などの枠を越えて、様々な専門スキルの分野の発展に貢献していきたいです。例えばですが、飛行機を操縦するという高度な職業スキルもサポートしたり、飛行機を自動操縦するプログラミングをサポートしたりできたらと思います。人の生活がもっと加速していくような取り組みや多様な産業の発展に貢献できればと考えています。
――深谷さんが考える「記憶が日常に。」が実現した世界について教えてください。
深谷:自分の意志が制限されることなく、やりたいことが選べる世界だと思います。
人生には様々なフェーズがあり、その時々で選択に迫られると思います。自分が持っている能力によって、取れる選択肢、取れない選択肢がでてきてしまうのが現状ですが、「記憶を日常に。」が実現されることでその制限はなくなると思うんです。自分の意志で納得した進路を選ぶことができるようになると考えています。
さらにその先、学校を卒業し社会に出ることで、多くの人が時間を仕事に使うことになりますが、記憶のアプローチは仕事の生産性や品質向上にも貢献すると思うんです。自ずと世の中もさらに便利になると考えます。
そういった世界であれば、日々の多くを家族との時間など、大事なプライベートに費やせるようになり、本質的な意味で発展度の高い充実した人生が実現できるのではないでしょうか。
モノグサ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひお話しましょう!