SWEインターンシップを3年半運営してみて
モノグサでSWEをしている井岡です。モノグサでは2021年の夏からSWEのインターン生を受け入れています。ありがたいことに28名もの優秀なインターン生と一緒に働くことができました。この記事では、どのようにSWEインターンシップを運営しているかについて書いてみます。
モノグサでのSWEインターンシップとは
モノグサでのSWEインターンシップは、大学の夏休み期間 (8、9月ごろ) と春休み期間 (2、3月ごろ) の年2回実施しています。どちらも同様の内容で、実際のプロダクトに対する機能追加や改善を行っており、インターン生が書いたコードがリリースされて実際のユーザーに使用されます。
過去のテーマは以下のようなものがあります。
手書き文字評価の改善
モバイル端末上での手書き数式認識
タスクの検索性改善
誤答選択肢の改善
タブレットUIのレスポンシブ対応
それぞれのテーマにおいて、インターン生自身が主体的に検討を進め、必要に応じてモノグサ社員と議論した上で仕様の決定や実装を行っています。なお、インターン生1人に対してモノグサ社員が1人メンターとして付いて継続的にサポートしているので、ほとんどのインターン生は実務経験がありませんが成果を残せています。
過去のインターンレポートをMonoxer Tech Blogで公開しているのでよければご覧ください。
インターンシップ運営の流れ
インターンシップの運営は、大きく分けると次のステップがあります。それぞれのステップで行っていることをかんたんにご紹介します。
企画
募集
面接
テーママッチング面談
インターン期間
振り返り
企画
採用目標人数の決定や、募集期間、受け入れ期間の決定等を行います。また、振り返りで挙がった改善項目について議論することもあります。
募集
インターンテーマを決定し、募集要項を公開します。合わせてインターンシップの説明会を開催します。
面接
インターン生の技術面接を行います。実務経験は必要ありませんが、技術面接では基本的なプログラミングのスキルやWebシステムに関する知識を確認しています。
テーママッチング面談
インターン生の希望を踏まえてテーマを決定します。また、メンターとの顔合わせもこのタイミングで行い、インターン開始までの不安要素をできる限り解消します。
インターン期間
入社時の研修やメンターとの1on1、インターン定例等でインターン生をサポートしながら、テーマを進めてもらいます。また、インターン期間の最後に実施する成果発表会に向けて、成果が残せそうか等の議論をメンター定例で行い、必要に応じてテーマのスコープ調整等も行います。
インターンの成果発表会は、インターン生が多くのフィードバックを得られるようにポスター形式で実施しています。また、インターン期間の中間と期末にインターン生にサーベイを実施し、改善ポイントがないかの確認もしています。
モノグサらしくボードゲームをする機会も設けています。
振り返り
インターン期間終了後に、メンターを集めて振り返りを実施します。KPT法を使用して多くの意見を出し合い、次のインターンシップに活かします。
インターンシップ運営プロセスの改善
振り返りを通していくつか運営プロセスを改善してきました。その中の2つをご紹介します。
インターンテーマ&メンターの事前決定
インターンシップ初期の頃は、粒度がバラバラなテーマをたくさん挙げておき、内定が出たインターン生の興味関心を確認したあとに、メンターのリソースを確認しつつ、正式にテーマを決定していました。そのため、インターン生の内定後はバタバタしていましたし、メンターのアサインに時間がかかることもあり、選考自体が長引いてしまう傾向がありました。
この課題を解決するために、インターン生の募集を開始するまでに、テーマと担当するメンターを決定するようにしました。
インターンシップ説明会の実施
もともとは技術面接の一部の時間を使って、会社説明および、インターンシップ自体の説明、テーマの説明を行っていました。そのため短い時間で多くのことを伝える必要があり、インターン生の会社の理解やテーマの理解が浅いまま選考を進むことになっていました。また技術面接の時間も短くなってしまうため、候補者のスキルを確認しきれない可能性もありました。
そこで、事前にインターンシップ説明会を実施して、会社やインターンシップについて十分に理解した上で選考に進んでもらうようにしました。こうすることによって、説明会を通してインターン生のアトラクトができるようになり、より志望度が高い状態で選考に進んでもらえるようになりました。
終わりに
このような感じで都度改善をしながらSWEインターンシップの運営を行っています。今後も継続して改善を行い、今以上にモノグサの魅力が伝わり、インターン生が成長できるようなインターンシップにしていければと思っております。