数学の問題を解いて憶えられる学習体験を全人類に届けたい
こんにちは。モノグサ株式会社で主に数学領域のコンテンツアーキテクトをやっている大槻(通称:けんちょん)です。具体的な仕事内容は、「記憶することで数学の成績向上に結びつく」ような数学コンテンツを開発することです。
モノグサ入社前までは、AI 系の研究開発や、アルゴリズムに関する書籍の執筆などをしていました。その過程で「教育」に興味を抱いて、モノグサに入社しました。その経緯については、次の記事に記しています。
今回は、モノグサでこれから実現したいことについて書いていきます。
人の人生が変わるのを見たい
人と関わることによって、その人の人生がよい方向に変わっていくのを見ることは、とても大きな喜びになります。「おかげで志望校に合格できました」「あなたの本を読んだことをきっかけにプログラミングを始めて、エンジニアになることができました」などといった言葉は、とても心に沁みるものがあります。
人の人生を変えるための方法は色々考えられます。わかりやすいものとしては、
その人が熱中できるものを見つけるための手伝いをすること
その人が熱中している世界で成果を出せるような手助けをすること
などが挙げられるでしょう。何かに「熱中」することで、生きる活力がみなぎるようになりますし、熱中する世界で成果をあげられれば、それがその人の世界を広げることにも繋がります。
このタイプの取り組みとしては、僕は高校生向けのプログラミングの大会である情報オリンピックの普及活動に取り組んでいます。情報オリンピックに熱中しやすそうな生徒さんを見出して、その世界を紹介し、大会を目指すための取り組みをサポートしています。
この活動は、今のところは僕個人がプライベートでやっていることですが、いずれは Monoxer と接続できたらよいと考えています。
全人類に届けたい
熱中することは、その人の人生をわかりやすく変えてくれるものです。しかしながら、「熱中できるものを見つける」ことは、誰にでも容易にできるものではなさそうです。何かに熱中しやすいかどうかには、やはり個人差があります。熱中するものが見つからない......という人にも、人生が変わっていくような可能性を届けたいのです。
僕は、あらゆる人の人生を変え得る方法として、「記憶」することに注目しています。僕だけでなくモノグサ全体が「記憶を日常に。」というミッションを掲げて頑張っています。英単語、歴史上の出来事、数学の公式など、さまざまな物事を記憶していくうちに、世界の見え方が豊かになっていくのです。世界の見え方が豊かになると、それまでは思い浮かばなかったアイディアが生まれるようになっていきます。
また、記憶することが得意になると、テストの得点の向上も期待できます。それによって「自分はできるんだ」という自己効力感が育まれ、さらに得点が向上するという好循環も生まれます。人生の可能性が広がるのです。
モノグサでは、「全人類に届けることを諦めない」というバリューを大切にしています。特定の属性の人だけではなく、全人類が「記憶」の恩恵を受けて、人生のより良い可能性を切り拓けるようにしていきたいです。
「わかると数学って楽しいね」
過去に何度も聞いた言葉があります。それは、「わかると数学って楽しいね」というものです。数学がもともと嫌いな生徒さんであっても、問題の解き方がわかってくると、少しずつ楽しさを見出せるようになっていくのだと思います。
何事も「やっていて楽しい」と感じられるようになると、大きな効果が生まれやすいものです。大袈裟かもしれませんが、人生が変わるキッカケになるものです。
それでは、数学の問題の解き方が「わかった!」という感覚を抱けるようにするためには、どうしたらよいのでしょうか。これには、色んな意見があると思いますが、Monoxer 数学では、「理解」は「記憶」によって生まれると考えています。新たに記憶しようとしている事柄が、これまでに記憶した事柄によって簡潔に言い表せたときに、「わかった!」という感覚が得られるのです。
たとえば、数学Iの単元「2次関数」から、次の問題を考えてみましょう。
この問題は、
与えられた2次関数のグラフをかく
グラフから最大値と最小値を読み取る
という方法で解くことができます。このように、問題の解き方を要約した形で捉えられるようになることが大切です。
そのためには、前提となる記憶が十分に定着していることが肝要です。「2次関数のグラフをかく」という手続きの記憶が十分に定着していることによって、「グラフをかいて最大値・最小値を読み取る」という要約した捉え方ができるのです。
Monoxer 数学では、数学の問題の解き方についての記憶の積み重ねを大切にしています。あらゆる学習者が、スムーズに記憶の積み重ねを実現できるようにすることは、現在も検討を重ねている重要な課題です。
最後に
Monoxer 数学はまだようやく形になり始めたばかりであり、これから考えていきたい課題がたくさんあります。
数学に限らず、モノグサの取り組みを面白そうだと感じた方は、ぜひご応募ください!
このブログ記事が何かのご参考になりましたら幸いです。
モノグサ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。
少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひお話しましょう!