
【INTERVIEW / CS】先生たちのパートナーとして、子どもたちの成功体験が増える教育環境を整えたい
2024年2月にモノグサに入社し、カスタマーサクセス(以下、CS)のポジションで活躍する平山さん。
これまでのキャリアや現在のモノグサでの業務、今後の目標について詳しくお話しいただきました。

勉強が苦手でも成功体験を増やしたい

――モノグサに入社するまでのキャリアについて、教えてください。
平山:大学のゼミでは国際理解教育を研究し、戦争、人種差別、貧困問題等の社会問題を勉強していましたが、その中ですべての問題の根幹は教育であるという想いが強くなり、それまで興味を持ってこなかった教育分野での仕事を探すことにしました。その中でも英語教育に注目し、ALT(英語講師)を派遣する株式会社リンク・インタラックへ営業職として就職して、教育委員会向けにALTと公立学校のマッチングや定着支援をメインに行いながら、ALTや学校の先生向けの研修企画、授業内容の提案、子ども向け英語イベントの企画など、一貫したサポートに携わっていました。モノグサは2社目になります。
――公立小学校の授業現場をよくご存知なのですね。英語という教科には、以前から興味をお持ちだったのでしょうか?
平山:小さい頃は台湾に住んでおり、現地で英語や中国語に触れていたのに加え、学生時代に英語演劇をやっていたので、英語は昔から身近にある存在でした。
――転職を考えたきっかけは、何だったのでしょうか?
平山:やりきった実感を持ったことがきっかけです。学習指導要領の大きな改定が2020年にあり、小学校の英語教育に関して、まさに激動と呼ぶにふさわしい変化が起きていました。移行期間を含めて2018年からの約6年間は非常に刺激的だったのですが、だんだんと先生たちも慣れて自信を持って授業される様子を見たときに、やりきった感覚を持ち、次の新しい挑戦をしたいと考えはじめました。
――たくさんある会社の中から、モノグサを転職先に選んだ理由を教えてください。
平山:私が感じていた課題とモノグサが提供する価値がぴったりと一致したので、「ここだ!」と早い段階から思っていました。
前職では、子どもたちの英語コミュニケーション力を伸ばしたいと考え、学校だからこそできるALTや先生対子ども、または、子ども同士のやりとりの時間を増やした授業づくりを提案していたのですが、実際には、やりとりの基礎となる単語や文法の暗記のために多くの授業時間が取られざるを得ない状況でした。また、勉強が得意な子ばかりではないので、単語が憶えられない・わからない子が教室で肩身を狭くして、だんだんと勉強が嫌いになってしまったり、どうせできないと諦めてしまうケースを多く目にして「もったいない。なんとかできないかな」と思っていたんですよね。
そこで見つけたのがモノグサで、Monoxerを使えば習熟度の差も埋められますし、単語などの基礎事項を効率的に憶えることができれば、授業時間の多くを生の英語のやりとりに使うことができます。「憶えた単語や表現が相手に伝わった!」という成功体験が、子どもたちの学ぶ楽しさや「やればできる」という自信に繋がると感じました。本当にちょっとしたことで子どもが英語を好きになったり、自信が持てるようになる様子を教室で見ていたので、Monoxerが子どもが変わるきっかけになるのではと思いました。
「先生のやりたいこと」とモノグサをフィットさせる

――現在のモノグサでの業務について、教えてください。
平山:学校CSとして、小中高と専門学校を担当し、それぞれの学校にあったMonoxerの運用法について先生方と日々相談しながら進めています。モノグサのCSは一人ひとりが幅広くいろんな学校を担当するという特徴があるのですが、私は他の方と比べて公立の学校を多めに担当させていただいています。
――お仕事をする中で、モノグサだからこそ感じる難しさはありますか?
平山:先生方に、Monoxerというサービスに心から共感してもらうこと・良いものだと信じてもらうことに難しさを感じます。公立学校ではICTに慣れていない先生や、Monoxerの価値について手探りの状態で活用を開始しないといけない先生も多くいらっしゃいます。その壁を乗り越えて、Monoxerを価値あるものだと現場の先生に思ってもらう部分が、一筋縄ではいかないところですね。
――モノグサの価値を感じていただくために、平山さんが日ごろ意識していることはありますか?
平山:一番は、「先生たちがやりたいこと」とMonoxerで実現できることをしっかりフィットさせることです。
私たちが「使ってください」と押し付けても、本来実現したいことを実現できないため「子どもたちに学習習慣を身に付けてもらいたい」や「学習について来られない子をもっと支援したい」等の、まず先生たちが解決したい内容を丁寧に聞いて、それをどうしたらMonoxerを使って解決できるかを一緒に考えるようにしています。
また、スモールステップで取り組むことも心がけています。Monoxerには様々な機能があり、先生たちに様々な活用提案をしたくなってしまうのですが、それはMonoxer活用の挫折のしやすさにも繋がるので、一番小さなステップから挑戦していただくようにしています。小さな取り組みでも意外にも子どもたちの反応が良かったりするので、その反応を見て先生がMonoxerの活用価値や効果を実感してくだされば嬉しいなと思っています。
――やりがいを感じる点についても、ぜひ教えてください。
平山:「ドリル嫌いだった子がMonoxerならやるようになりました」「テストの点数が上がって子どもたちも喜んでいます」など、先生を通じて子どもたちの変化を見られることが一番のやりがいです。先生たちご自身の実現したい教室の様子にMonoxerが貢献できていると思えると、すごく良かったなと思います。
多感な小中高時代は、子どもの基盤を作る大切な期間だと思っているので、ここで成功体験を持つことがその後の人生に大きな影響を与えると思うんです。「やればできる!」と自分を信じることができる力は生きていく上で重要だと思うので、そのきっかけにMonoxerがなっていたら嬉しいですね。
モノグサを公教育の当たり前にしたい

――これからモノグサで挑戦したいことはありますか?
平山: 公教育でのMonoxer活用を広げていきたいです。これまで以上にMonoxerを多くの人に届けるために、これまでと違った取り組みも行っています。例えば、学校のMonoxer担当の先生が他の校内の先生方に行うMonoxer研修の設計や、活用の成功事例を学校間で共有するコミュニティづくりなど、CSのサポートのみに依存せず、多くの先生方がMonoxerをもっと効果的に活用できるような仕組みを考えています。
公教育に限らず、ゆくゆくは他の分野でも活用できる内容だと思うので、他の領域にも転用できる「型」をここで確立していきたいです。
――中長期的に、これからやってみたいと思うことはありますか?
平山:先ほどの話にも繋がるのですが、Monoxerを通じて先生同士の連携がより円滑になったら良いなと考えています。今の小学校は担任制から専科制へ転換しているので、現場では子どもたちの状況がわからないまま、先生が授業に立つこともあります。そこにMonoxerの学習データがあれば、記憶度や学習進捗、これまで見えなかった学習上の躓きなど、事前情報を踏まえて授業ができるようになるはずです。
また、小中連携を強めていきたいという思いもあります。小学校で学んだことが中学校に繋がらないという課題に対しても、Monoxerを使えば生徒の得意や苦手を引き継いで先生が教えることができると思うんです。
学習習熟度が記憶度として可視化されることがMonoxerの強みなので、それを授業設計の質向上に繋げていきたいです。
――最後になりますが、公教育の現場をたくさん見てきた平山さんがお考えになるカスタマーサクセスの役割とは何か、教えてください。
平山: 個人的な思いになりますが、私は「先生のパートナーになりたい」という気持ちを持っています。すぐに結果は出ないかもしれませんが、先生が実現したいことを一緒に考えて、議論して試行錯誤して、本当の意味で信頼していただけるパートナーになれたら一番嬉しいなと思っています。

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