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【INTERVIEW / Contents Manager】“好き”なモノだから記憶も楽しい!「生き物」が教えてくれた学習コンテンツの重要性

2023年7月にモノグサに入社し、Contents Managerとして活躍する鳥越さん。これまでのキャリアや、モノグサに転職した理由、モノグサでの業務、今後の目標について詳しくお話しいただきました。


人生の軸は「生き物」と「教育」

――モノグサ入社までのキャリアについて教えてください。

鳥越:大学時代にアルバイトで模試の採点をしたり、家庭教師をしたりしていて教育というものに興味があったことから、大学院を卒業後、教育系の出版社に就職しました。教育についての関心は、親戚に教育関係者が多かったことも関係していると思います。

入社後はまず、生物の教材をつくる仕事に携わり、その後4年ほど映像授業をつくる部署も経験しました。
その後「生き物に直接関わる仕事もしてみたい」という思いから転職し、県職員として水産技術センターで魚や貝の研究をしました。そこでは小学校の社会科見学の受け入れも行っており、子どもたちに魚や水産業について教える機会もありました。直接生き物の研究をすることもとても楽しい業務だったのですが、小学生相手に様々なことを伝える業務がとても楽しく、自分は生き物も好きだが、その魅力を人に伝えるのが一番好きなのだと気が付きました。
教えることの楽しさから再びしっかりと教育に携わりたいと思い、1社目の会社に戻り小学生の理科の教材の作成を担っていました。その後、モノグサに転職しています。

――教育に携わりたいと考えていたということですが、様々な関わり方があると思います。鳥越さんはどのように考えてらっしゃったのでしょうか?

鳥越:「教える」ということを考えたときに、顔を見ながら“直接”教えるほうが、ダイレクトに子どもたちの反応が返ってきて面白いと感じることも多くありました。一方、子どもたちが学ぶための“学習コンテンツ”を通して教えることで、顔を見ながらでは不可能なより多くの人々に影響を与えることができるため、そちらの魅力も強く感じています。

前職では月1回程度小学生向けの新聞に記事を書く仕事がありました。自分がとても面白いと感じている様々な生き物について取り上げることで、新聞を手に取る多くの子どもたちに生き物の面白さを知ってもらう機会をつくることができたことはとてもよい経験でした。

――そもそも鳥越さんが生き物を好きになった理由は何だったのでしょう?

鳥越:物心ついたときから好きだったので、あらためて考えると難しいですね。家の周りは川と田んぼしかないような環境で、遊び場はいつも自然の中でした。メダカ、カメ、ヘビ、多種多様な昆虫たち、といった生き物が身近にいて、それらを捕まえて家で飼育していました。家の中は水槽や虫かごだらけで、時に脱走したコオロギが壁を歩いていたり……ということもありましたが、親は寛容に見守ってくれていたと思います。

小学校の先生をしていた祖父から生き物についていろいろ教えてもらった思い出もあります。それが教育への軸にもつながっているのかもしれません。
私に限らず子供はたいてい虫が好きですよね。それが中学生くらいになると別の好きなものや関心の向くものができて、人生の中で生き物の優先度が下がっていくのだと思います。私の場合もPCや音楽など、人並みに興味関心は持っていたと思いますが、ずっと生き物の優先度が高い状態で今に至ります。私の中で、生き物の魅力がほかのものの魅力を上回り続けているということで、今後もおそらく変わらないのだろうなと思っています。

――幼少期からの好きをお仕事にまでつなげて、楽しんでらっしゃるのはすごいことですよね。そんな中、モノグサに興味を持っていただいたきっかけは何かありますか?

鳥越:自分の中の軸として「生き物が好き」というものはありますが、もう1つの軸として「人に何かを教えたい、伝えたい、共有したい」という想いがあり、それが仕事としては「教育」に携わることで実現できると考えています。学習コンテンツの作成を通じて様々な魅力をより広く伝えていくことに更に挑戦していきたいと考えていた時に、モノグサのことを知りました。

記憶をテーマにした事業内容が面白そうだと思ったのと、カルチャーもすごく素敵だなと思いました。

――選考に進まれていかがでしたか?

鳥越:会う方は皆さん素敵な方ばかりで、この会社で働けたら、楽しく良い仕事ができそうだと思いました。

面接も全体的に和やかで、面接というよりも、自分のやりたいこと、興味のあることを中心に楽しく会話ができる場になっていました。面接官の人の良さや頭の良さも伝わってきました。最終面接時のボードゲームもそうですね。

面接の会話の中で、モノグサメンバーの皆さんが記憶に対して信念を持って業務を進めていると感じることができましたし、自分も共感できる部分が多々あったため、選考が進む中で志望度が上がっていったと思っています。
モノグサのバリューの一つである「本質的インパクトに執着する」というものがとても好きで、メンバー全員が本当に意味のある仕事ができていると感じられたのも入社を決めた理由の一つでした。

入社の決め手になったのは、皆さんがいきいき、のびのび、常に余裕を持って動けていると感じられたことです。良いものを生み出していく上で、余裕を持つことは重要だと考えています。もともと様々なことにストレスを感じにくいほうではあるのですが、入社後実際に働き始めてからもギャップがなく、「こんなにストレス少なく働けて、楽しく暮らせるんだ」とすごく満足しています。

記憶定着に最適なコンテンツづくりに向き合う

――モノグサでの業務について教えてください。

鳥越:Content Management Teamのマネージャーを担当しています。Monoxerを通して学習するコンテンツを直接生み出す役割ではなく、チームで生み出していくコンテンツの質・量を最大化する役割です。具体的には、どんなコンテンツを作るのがよいのかを検討したり、実際に制作を進めるメンバーの相談相手となったり、以前から得意としていたGAS等のプログラムを組んで本質的ではない作業を機械にまかせたり、といった仕事をしています。

――今の業務に楽しさを感じる点はありますか?

鳥越:日々の仕事の中で自分が楽しいと感じるのは、簡単には進められない部分をしっかりと考えて解決策を見つけていくところと、なにかの仕組みを考えて効率を大幅に向上させるというところです。
今はマネージャーの立場としてこの楽しい部分が濃縮された仕事ができていて、幸せを感じますね。

――これまでの業務との違いを感じることはありますか?

鳥越:そうですね、これまで携わってきたコンテンツづくりは学習する内容がひとつの教材の中で完結するものでした。一方でMonoxerはあくまでもプラットフォームであり、記憶の定着にフォーカスしてコンテンツを作ることが求められています。「学習対象の情報を憶える」という目的を考えて、コンテンツの最適な形を探る必要があります。

世の中には多種多様な素晴らしい参考書や問題集が溢れています。しかし、その素晴らしい書籍をMonoxerに搭載したら素晴らしいコンテンツになるかというと、そうではないんです。

例えば、「~~として適切ではないものを選びなさい」という問題があったとします。書籍の中の問題としてはもちろんよいのですが、Monoxerにそのまま問題文を登録して繰り返し学習をすると「適切ではないもの」を憶えてしまいます。本来憶えたい「適切なもの」を記憶できるように、問いを変換しなくてはいけません。

これまで携わってきた教材制作とは違うところがあって、本質的な部分を常に見続けるという点がすごく面白いと思っています。

――マネージャーとして業務を遂行する中で難しさを感じることはありますか?

鳥越:世の中に対してMonoxerで学習できるようにしたい分野がたくさんあるのですが、社内の制作リソースが限られているので、制作するコンテンツを取捨選択する必要があります。様々な分野でMonoxerで学習したいという需要があるので、切り捨てる判断を下すことに難しさを感じます。また、制作リソースさえあれば何でもかんでもMonoxerで学習できるようにすればいいわけでもなく、Monoxerで使っていただくことで最大限の効果を期待できるコンテンツを見極めて仕上げなくてはいけない点も難しいところです。

記憶することの苦しみを無くすだけでなく、楽しくなるような学習体験を目指す

――鳥越さんが今後挑戦したいことについて教えてください。

鳥越:現在は既存の書籍をMonoxerで学習できる形式に作り替えていくというのがコンテンツ制作の中心となっていますが、ユーザーが憶えたい情報をより効率よく憶えらるように将来的には、Monoxerで記憶定着をするために最適化されたコンテンツを一から設計して生み出してみたいと考えています。

実はすでに一部そのような取り組みも始まっています。もちろん一から生み出していくのは大きなコストがかかるので、なかなか一気に進められないところではありますが、ユーザーの反応を見つつ、かかるコストも考えつつ、コンテンツの中身も含めたMonoxer全体をよりよいツールに育て上げていきたいと考えています。

モノグサを越えた話だと、自分が大事にしている軸の1つである「生き物」にも引き続き関わっていきたいです。生き物を観察し、生き物の魅力に触れられるような体験の提供を子どもたちに向けて行ってみたいですね。そのような場で直接顔を見ながら少人数に大きな影響を与えつつ、モノグサで大人数に大きな影響を与えつつ、誰かの人生を豊かにしていくきっかけを与えられたらと思っています。

――Monoxerを通して実現したいことを教えてください。

鳥越:記憶することの「苦しみを無くす」だけではなく、記憶することが「楽しくなる」までMonoxerを通じて実現していきたいですね。

記憶について面白いなと思っていることがあります。私の場合、生き物が好きで、高校時代もずっと生物はとても得意な教科でした。ただ、その中でも生き物の名前や生態、遺伝の仕組みなどとくに面白いと感じている分野はまったく苦がなく憶えられるのですが、魅力に気付けていなかった人体のホルモンの名称などはあまり憶えられませんでした。情報量としては多種多様な生き物の名前のほうが体内のホルモンの名前より多いはずなのですが、おそらく興味の違いで憶えられるかどうかに差が出ています。

興味に加えて、記憶を点ではなく線でつなげられるか、というところも大きいと感じています。例えば地震にはP波とS波という波があります。P波が先に伝わるのですが、「P波が先!」とだけ憶えるのは苦しく、またすぐに忘れてしまいます。しかし、PはPrimary、SはSecondaryの頭文字であることと、PrimaryとSecondaryの英単語の意味もまとめて記憶していると、どちらの波が先かを間違えることもなくなり、忘れにくくもなります。知識を点で憶えていくことは難しいけれど、線でつなげられると簡単に憶えられるということはよくあると思うんです。

興味を持てる、かつ、つながりも理解できるコンテンツの作成と提供をMonoxerを通じて実現したいなと思っています。

――これからモノグサで一緒に働いてくれる方にメッセージをお願いします!

鳥越:Content Management Teamのメンバーをはじめ、モノグサの方は新しいことを学ぶことが好きな方が多いと思います。
チームとしては、コンテンツを良くしようと常に考えて実現していくメンバーが集まっていますが、真面目一辺倒というわけでもなく、楽しく本音で語り合える人たちだと思います。

モノグサ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひお話しましょう!