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Monoxerのコンテンツは寿司に似ている~制作一筋の人間から見たコンテンツマネージャーのお仕事~

この記事は Monoxer Advent Calendar 2024 5日目の記事です。

 こんにちは。モノグサでコンテンツマネージャーを務めている辻と申します。

 私はこれまでモノグサを含めて3社に勤めてきて、いずれも「コンテンツ(≒教材)制作」の仕事をしてきました。そんな人間から見た、モノグサでのコンテンツ制作の魅力を知っていただきたく、こちらの記事を書きました。


はじめに

そもそも私は何者か

 冒頭で述べた通り、これまでモノグサ含む3社に勤めてきましたが、もう少し詳しく経歴について書くと以下のようになります。

1社目
 新卒で大学受験予備校に就職し、教材編集部というところで、受験生向けのテキスト編集や模試作成をしていました。教科ごとに部署が分かれており、私は英語を担当して様々な教材を制作していました。

2社目
 中高生をメインターゲットとした学習アプリを開発している教育系スタートアップで、アプリに搭載するコンテンツ(≒教材)の制作を担当していました。前職のように教科ごとに部署は分かれておらず、ざっくり文系教科・理系教科とだけ担当が分かれていて、私は文系教科担当として、英語だけでなく国語や社会のコンテンツも制作していました。

3社目
 モノグサです。2024年5月入社のため本記事執筆時点ではまだ半年程度の在籍期間ですが、入社以来コンテンツマネージャーとしてコンテンツ制作を担当しています(詳しい仕事の内容は後述)。

 ご覧の通り、一貫してコンテンツ(特に学習教材)の制作に関わる仕事をしてきたのが私のキャリアの特徴になるかと思います。

モノグサのコンテンツマネージャーの醍醐味

Monoxerコンテンツ≒寿司?

 3社でコンテンツ制作を経験しましたが、同じような仕事をしてきたようで、実際の仕事の内容は会社によって大きく異なっていました。
 モノグサで約半年間コンテンツを制作してきた実感として言えるのは、Monoxerコンテンツは食べ物にたとえると「寿司」が一番近いということです。

 このおいしそうな寿司の写真は、9月に所属チームの打ち上げでお寿司ランチに行った際に同僚が撮ったもののようです。私は育児休暇中で参加できず(涙)
 このように、メンバーの結束の強さや休みの取りやすさも、チームと会社の魅力です。

 閑話休題。私が「Monoxerコンテンツ≒寿司」説を提唱する理由は以下の3つです。

1.扱う「ネタ」の種類が多い
 世の中に寿司のネタは何種類くらいあるでしょうか。マグロ、サーモン、エビ、タコ、イカ、ウニ、イクラ、穴子のような魚介類だけでなく、牛カルビ、ハンバーグ、コーン、アボカドなども含めると…数えきれません。少なくとも100種類以上はあるのではないでしょうか。

 モノグサのプロダクトであるMonoxerに載せる「ネタ」=コンテンツも数えきれない種類があります。Monoxerは記憶定着をサポートするサービスなので、小中高生向けの漢字や英単語、社会の用語のような暗記コンテンツはもちろんのこと、幼児向けにはひらがな・カタカナを学べるコンテンツ、社会人向けには資格試験の対策コンテンツなど、実に多種多様なコンテンツを扱っています。

 私は元々、中高生向けの英語や社会などの教科学習に関わるコンテンツ作りをしてきた人間ですが、モノグサに入ってからは、小学校低学年向けの漢字コンテンツや、外国人向けの日本語学習コンテンツなど、これまで経験のないジャンルのコンテンツ制作に関わらせてもらっています。

2.ネタの「載せ物」は共通である
 寿司はネタの種類は豊富であるものの、「載せ物」がシャリ(お米)であることに変わりはありません。マグロであろうとハンバーグであろうと「シャリにネタを載せて食べる」という点では共通です。

 Monoxerのコンテンツ制作も同様に、扱うコンテンツはさまざまですが、「記憶定着」を目指したサービスであるMonoxerに搭載するという点では同じです

 一見当たり前のことを述べているようですが、コンテンツマネージャーにとってこれは重要な前提です。Monoxerは「記憶定着」を目指したサービスですから、コンテンツマネージャーは「このコンテンツで記憶すべきことは何か」や「このコンテンツをどういう形式で出題すれば記憶しやすいか」ということを、どんなコンテンツを扱っている場合でも一貫して考えながら制作にあたっています。

3.老若男女に届けられる
 私は3歳の子供と定期的に家の近くの回転寿司チェーン店に行くのですが、そのお店には幅広い年齢層のお客さんが来ています。自分たちのような家族連れだけでなく、10~20代の若い学生カップルや仕事帰りのサラリーマン風の壮年男性、ご高齢者の(おそらく)夫妻二人組などなど、寿司が子供からお年寄りの方まで、幅広く人気のある食べ物であることがわかります。

 モノグサも幅広い人々にMonoxerを届けることを目指しています。もちろん扱うコンテンツの種類が多いとはいえ、現時点で老若男女すべてに届けられるラインナップがコンテンツに揃っているかというと、まだまだです。とはいえ、会社で大事にしているバリューの一つに「人類への奉仕」というものがあり、Monoxerを全人類に届けることをあきらめていません

経験が通用しないからこそ面白い

 多種多様なMonoxerコンテンツを制作する仕事の魅力は何かと考えました。私個人としては、コンテンツ制作をしてきた歴が長いので仕事それ自体が好きだったりするのですが、モノグサのコンテンツマネージャーならではの魅力は何かというと、多様なコンテンツを作るからこそ、常に新しい視座で仕事に取り組めることだと思います。
 唐突に「新しい視座」とか言い出してしまったので...丁寧に説明します。
 
コンテンツ制作者の傾向?
 コンテンツ制作に関わる人は、えてして「過去の経験」を重視すると思います。つまり、過去のコンテンツ作りから得た知識やノウハウ、スキルを生かすことがこれから作るコンテンツ作りにも欠かせないという考え方です。(これは「教材」という一定の専門的知識が求められるコンテンツを作ってきた偏見もあるかもしれませんが)

あるべきスタンスとは
 もちろん過去の経験は重要です。私も過去のコンテンツ制作の経験を買われたから、モノグサのコンテンツマネージャーとして働いている側面もあると思います。

 ただし、多種多様なコンテンツを、全人類に届けていこうという志向性がモノグサにある以上、これまで自身が扱ってこなかったような新しいコンテンツを作っていくことがコンテンツマネージャーには求められます
 そこで重要になるのは、「過去こうだったから今回も同じようにしよう」という思考よりも、「今までこうしてきたけど、今回は違う方法を試してみよう」というスタンスだと思います。これが「新しい視座」です。

 過去の経験からは自由になれないので、私自身も「以前と同じ方法でやってみよう」とか「前職でうまくいったやり方で進めてみよう」と、ついつい考えてしまいがちなのですが、チームメンバーからのフィードバックをうけると、もっと効率的な進め方やコンテンツの質を担保するより良い方法があることに気づかされます。

創造性はどこに宿るか
 モノグサに入るまで、私はコンテンツ制作における創造性とは「自分の手で良質なオリジナル問題を作ること」に宿ると思っていました。特に1社目では模試の問題を作るために、自らこだわって題材を選んで、考え抜いて問題を作成していたので、そういう仕事こそ創造的なものだと考えていました。

 しかし今では、これまで作ったことのないコンテンツをMonoxerに載せるためにどうすればいいか考えて、新しい方法を試してみる、ということも十分創造性がある仕事だと思うようになりました

 モノグサでは、市販の書籍をMonoxer搭載に合わせて編集したり、塾などのお客様が所有するテキストや問題集をMonoxerに載せるために協同して制作したりするなど、自分たちの手でオリジナルコンテンツを作る仕事ばかりではありません。

 こうした仕事においては、コンテンツが自分が扱ったことのあるものである方が少ないです。ですから、Monoxerに載せるために=コンテンツを一番記憶しやすいものにするために、どうするのがベストかということを過去の経験に縛られずに考えることが重要になります。

 これは、モノグサでコンテンツ制作を経験しなければ得られない考え方だったと思います。

おわりに

 「新しい視座」とか「創造性」とか大仰な言葉を使ってコンテンツマネージャーの魅力をお伝えしましたが、察しのいい方は「よさげに書いてるけど、作るコンテンツの種類が多くて、過去の制作方法が通用しないって大変なんじゃ...」と思われたかもしれません。

 まさしくその通りで、コンテンツマネージャーの醍醐味はそのまま「つらみ」にもなります。コンテンツマネージャーが集うチーム会でも、扱うコンテンツの種類が多いために課題が浮上して、全員が頭を抱えることもしばしばであることは、赤裸々にお伝えしておこうと思います。
 
 最後までお読みいただき本当にありがとうございました。今回はコンテンツマネージャーという職種の全体像のうち、コンテンツという「コト」に焦点をあてました。また記事を書く機会があれば、次回は一緒に働く仲間や連携して仕事をするチームなど、「ヒト」の側面からもコンテンツマネージャーの魅力をお伝えできればと思います。コンテンツマネージャーに関わるネタは尽きませんので。寿司だけに。

Monoxer Advent Calendar 2024

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