【INTERVIEW /CS】"記憶の価値"の実証に挑む。データを紐解き顧客と創る、新たな兆しとは
2024年1月にモノグサに入社し、新規事業部門（社会人領域）のカスタマーサクセス（以下、CS）ポジションで活躍する間明田さん。
これまでのキャリアや現在のモノグサでの業務、今後の目標について詳しくお話しいただきました。
子どもに誇れる仕事がしたい
――モノグサに入社するまでのキャリアを教えてください。
間明田：大学では物理学（半導体の光物性）の研究をしていました。そのとき研究室にこもって黙々と作業をするよりも、人と話すことが好きであることや、数学的・技術的なことを理解しながら、相手に分かりやすくかみ砕いて伝えることが得意だと感じたこともあり、卒業後は株式会社NTTデータに入社しました。配属後はインフラエンジニアとして地方銀行向けの共同利用型バンキングシステムに関わり、システムインフラの構築や維持運用を担当しました。
NTTデータでの経験から、要件定義などのより上流工程をもっと経験したいと思い、二社目の大手都市銀行グループのシンクタンクへコンサルタントとして転職しました。そこでは金融機関のローン商品に関わる業務改革に関するプロジェクトに参画し、PMOとして全体の進捗管理や課題管理、役職者向けの資料作成や報告などを行いました。
その後、宇宙関連事業を手掛けるベンチャー企業で、衛星データのビジネス的な活用検討などのプロジェクトなどを経験したのち、モノグサへ入社しました。
――会社を選ぶとき、共通して大事にしていたことはありますか？
間明田：「父親の仕事を知ったときに自分の子どもが誇らしい気持ちになるか？」ということです。私の父親は大手総合電機メーカーで働いていたのですが、テレビで父親の会社のCMが流れると、子どもながらにすごく誇らしい気持ちになったんですよね。私が父を尊敬していたように、私自身も尊敬される父親になりたいという思いがありました。
今は、会社規模や知名度だけでなく、「その会社で働いている理由を子どもにしっかりと伝えられるか？」を大事にしています。
――モノグサを知ったきっかけは何だったのでしょうか？
間明田：ライフステージの変化に伴って、それまでの働き方に違和感や難しさを感じるようになったのですが、ちょうどそのタイミングでモノグサで働いている友人から会社のことを聞いたのがきっかけです。
その友人から聞いた「経営会議の議事録等も全社公開される、透明性の高い会社」という点が印象的でしたね。実際の選考の中でも、CEO竹内さんや他の社員の方とお話したとき、心理的安全性が確保されている環境だと感じました。友人が働いていたということもありますが、入社前から信頼感というか安心感を持てていたように思います。
これまでのプロジェクトマネジメント経験が活かせること、そして自分に不足している営業スキルも学ぶことができると思ったことから、モノグサへCSとして入社することを決めました。
”記憶の価値”を実証する難しさとおもしろさ
――現在のモノグサでの業務を教えてください。
間明田：新規事業部門である社会人領域で、Monoxerを導入いただいた企業様のCS担当として、運用をご支援しています。
単なる活用のサポートに留まらず、企業本部側（管理者）と社員（ユーザー）双方にとって納得感のある活用体制となるよう、先方の業務構造を紐解きながら個別に設計・提案しています。
Monoxerで取得できる記憶データと顧客の成果指標とを掛け合わせた分析を行いながら、活用の改善や価値実感につながるよう、Monoxer活用のプロジェクトをマネジメントする役割も担っています。
――社会人領域ならでは、と感じることはありますか？
間明田：塾や学校領域と比べて、モノグサとしてもまだまだ成長の余地が大きい領域です。
企業に関するさまざまな定性・定量データを使って、記憶の価値を実証することがミッションだと感じています。特定の業界に絞らず、様々な業界業種へ提供しているため、顧客ごとで事業内容や提供サービスも多種多様です。「相手にとって何が価値につながるのか？」という仮説を作るところからスタートする必要があります。
（良い意味で）まだ記憶やMonoxerの価値が定義されきっていない状況下にあるため、Monoxerならではのデータを活用しながら、記憶の価値が生み出せる可能性を特定しご提案するという活動が、まだ新規事業フェーズの社会人領域ならではです。
――企業様では具体的にどのようにモノグサを活用されているのでしょうか？
間明田：たとえば、売上創出だけでなく、人材の定着率を改善したいというご要望もあります。その課題に対して、記憶課題の解決を切り口に改善が図れないかや、Monoxerの活用を通して取得できるデータをもとに新たな要因を分析・特定するといったアプローチも行っています。
とあるお客様では、Monoxerの記憶度という指標をもとに分析したところ、記憶度と定着率の関係を示唆するような結果を得ることができました。これは、記憶度を「モチベーション把握の先行指標」として活用することで、定着率をより改善するためのアクションを定義できる可能性がある、ということを示していると考えています。
学習回数ではなく、記憶度という独自指標の活用により、こういった示唆が見つかったことがポイントで、モノグサならではの「記憶」による価値を提供できたと思う瞬間でした。この結果を見つけたときの嬉しさは、今でも忘れられないですね。
また、ほかにもMonoxerの記憶データをトリガーにして、新たな示唆を提供できたり、その示唆から考えられる施策をご提案したりしたときに、「記憶の会社」ならではの価値提供の意義を実感できています。
――まさに記憶の価値を見つけ出した事例ですね。その他CSとして、やりがいを感じる場面を教えてください。
間明田：私は金太郎飴を切るように決められたことを毎回同じ手順でやるよりも、0ベースで解決策を検討し、それをお客様と一緒に検証していくことにおもしろさを感じるタイプだと、モノグサで働く中で気づきました。
Monoxerを活用するまでは可視化できなかったデータから、新たな課題解決の糸口が見つかる、そういった記憶領域ならではの可能性に面白さを感じています。
また、お客様と共に見出した事例を、他社様にも横展開していくことで、市場における記憶の価値をより拡大させることにも繋がっていると感じ、まさに、新たなマーケットを創っている、このフェーズならではのやりがいと感じています。
――逆に、難しさを感じることはありますか？
間明田：先ほどの事例のように、記憶の価値が生み出せそうな切り口を見つけることは、やりがいと同時に難しさも多いです。
特に学校や塾領域と比べると、企業では長い期間Monoxerを使っていただくことに一定の難しさがあると感じています。教育現場であれば学習内容が学年ごとに決まっていますが、企業の場合はそうではありません。
「一度Monoxerを使って憶えたのでもう終わりにします」ということが起こり得る領域なので、どうすればMonoxerを中長期で使い続けていただけるか？は、試行錯誤中のテーマです。
プロダクトを育てることに貢献したい
――コンサルタントとしての経験が活かせていると感じることはありますか？
間明田：コンサルタントのときも、顧客の業界業種によってシステムに求める要件やプロジェクトを進める際の条件は異なっていました。モノグサでも、社会人領域の顧客はモノグサに求める価値が各社異なるので、それぞれのお客様に寄り添いながらプロジェクトを進めていくという点は似ているように思います。
――モノグサに入社してから、新たに身についたスキルはありますか？
間明田：現在対応しているプロジェクトを着地させながら、次の提案の種を探しに行くという動き方ができるようになりました。
コンサルのときはアサインされたプロジェクトを完遂させることをゴールと捉えていたので、中長期での活用を見越した営業的な視点を持てるようになったのはモノグサに来てからだと思います。継続的に、より広範囲で使っていただくために、お客様のビジョンや優先課題をしっかりと把握し、先回りで提案していく動きもとれるようになりましたね。
――今後モノグサで挑戦してみたいことはありますか？
間明田：まず一つは、Monoxerというプロダクトを育てることに貢献したいです。
これまでのキャリアで私はシステムを作る側でしたし、コンサルタントのときにも要求事項は事前に決まっているものでした。でもモノグサでは、CSとしてお客様と直接お話をしてニーズを把握し、その内容を自社に持ち帰り開発チームにフィードバックすることができます。
その結果、プロダクトが改善され、お客様やユーザーの方々により活用いただけるような機能を作ることができたら嬉しいなと思いますし、今このフェーズじゃないとできないことだと考えています。今後はそういった事業開発にも、より積極的にチャレンジしていきたいです。
もう一つは、まだ誰も証明できていない記憶の価値を見つけ出すことです。
モノグサならではの「記憶の価値」と「顧客の売上などの成果指標」の相関をどうやって証明するか？など、一定 距離感があり検証が難しい事項は多くあります。非常に難易度が高いですが、まだ誰もやったことがないであろうテーマだからこそ挑戦していきたいですね。
――最後になりますが、「記憶を日常に。」というモノグサのミッションが実現した未来は、どのような世界になると思いますか？
間明田：スマートフォンにMonoxerがインストールされていることが当たり前になっている世界ですかね。
勉強だけではなく「これを知っていたらちょっとかっこいいかも」といった日常的なトピックも含めて、自分が憶えたいと思った瞬間に手軽に簡単に憶えることができる。記憶が日常に溶け込んだ世界が理想ですね。
モノグサ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひお話しましょう！