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モノグサ入社3年目の答え合わせ

Monoxer Advent Calendar 2023 14日目の記事です。

こんにちは、モノグサでCSCR領域のPdMをしている伊藤(卓)です。
CSCRというとあまり馴染みがない単語ですが、以下のようなことを行っています。

CSCR領域では「Monoxerの利用における”不安の最小化”(Reliability観点)と、”成果の最大化”(Success観点)の両面から顧客を支援すること」をミッションとし、日々プロダクトの開発からプロダクト外の社内ツールの整備などを行っております。直近の開発では顧客向けCSVデータ出力機能や契約請求関連の社内向けサービスの整備などに取り組み中です。

11日目の記事から抜粋

PdMとしてはそろそろ1年が経つ頃ですが、モノグサ社員としてはそろそろ3年が経ちそうな頃です。(2021年4月入社)
3年の中でCS→PdMというキャリアチェンジも経験しておりますが、そもそも何故モノグサに辿り着いたのか、入ってみてどうなのか、を改めて言語化したいと思ったので書いてみたいと思います。
なお、キャリアへの考えは人の数だけありますし、そうあるべきだとも思いますので、あくまでも個人的見解として御覧ください。

モノグサまでの経歴

教育×ITをやりたい

モノグサの入社まで2社経験しています。1社目ではシステムインテグレーターで営業を経験し、2社目では会計系コンサルファームで経営コンサルを経験しました。
そんな中で一貫していたのが
「教育×ITをやりたい」
ということでした。
現に1社目の新卒採用面接で明確に「教育×ITをやりたい」と伝えており、2社目の転職面接でも長期的な方向性としては「教育領域の課題解決がしたい」と伝えておりました。(もちろんモノグサへの面接でも同様です)

なぜ教育×ITがやりたいかは、語りだすと長くなってしまうのですが、ざっくりいうと
①自身が地方出身ということもあり、教育機会の格差などを大学進学(上京)前後に感じた
②東日本大震災において、自身の努力等によらず機会を奪われてしまう人を多く見聞きした
の2点です。なので、時間的・空間的距離を無にして安価に高品質なサービスを提供できるITに可能性を感じたのがきっかけでした。

余談ですが、新卒の就活が終わった頃に電車内広告で当時の「受験サプリ(現:スタディサプリ)」を発見し、まさにこんなサービスをやりたかった(知っていたら受けたかった)と思っていました。弊社CEOの竹内など、その時の中の人であろう人と今同じ会社にいるのは少し不思議な感覚です。

これまでの2社で感じていた課題感

どちらの会社でも人や機会に恵まれてのびのびと過ごすことができ、今も感謝しています。ただ、業務をしていく中でどうしても拭えない課題感が頭に浮かぶようになりました。

良い解決策は他にもあるんじゃないか?

特に1社目で感じたことなのですが、顧客の課題に対しては、戦略、業務、組織、システムなどの観点で解決策は様々考えられます。その中でもシステム、かつ特定の製品に寄った解決策を検討することが1社目では多く、課題に対して心の底から良い解決策と思って提案できているのかは、自分の力不足もあり課題感がありました。

この課題感に対しては、2社目で経営コンサルタントとして課題に対してフラットに色々な観点で解決策を検討・提案出来るようになり、この課題感はほとんど無くなった感覚がありましたが、自分の中では重要な観点の一つとして今もあります。

受託ビジネスの限界

1社目2社目通じてですが、いかに良い解決策の提案などが出来るようになっても、どうしても顧客がいる上での受託という立場であり、責任を持って意思決定をし、推進していく立場ではないということに課題感を感じるようになりました。(コンサルとしてはあるあるですね)

例えば事業会社にとって100ある業務の中で、1-2個を切り出してプロジェクトとして外注しているわけです。もちろんそれが会社にとって非常に重要なテーマであることもあるのですが、受託者は”事業”という単位で全てを見て推進する立場では無く、また経営レイヤの意思決定に近い業務も経験しますが、”近い”だけで経営会議など意思決定現場のリアリティを経験することもほぼ出来ません。また、何か改善効果が現れたとしても、もちろん喜ばしいことではありますが、どこか「他人事である」かのような感覚は拭えませんでした。

逆にそれがコンサルなどの良いところ(PJという単位で幅広く色々なことを経験できる)でもあり、好奇心が強いこともあって最初は楽しく過ごしていたのですが、時間が経つに連れて自社事業を持っている会社に惹かれるようになりました。

やっぱり教育をやりたい

プロフェッショナルとしては恥ずべきことですが、「自分は目の前の業界・企業・顧客に本当に貢献したいと思えているか?」も、ある程度時間が経つ中で脳裏に浮かぶようになってきました。
キャリアのスタートから教育領域で働きたいと思っていたこともあり、プロジェクトが発生するタイミングやアサインの都合などもありながら、あまり教育領域にコミットできない環境に、少しずつ課題感が強くなっていきました。

改めて教育×ITで転職活動をし、数社受ける中で結果としてご縁をいただき、2021年4月にモノグサにたどり着きました。

モノグサに入ってみて

課題感は今どうなのか

上記のような課題感がありつつ入社したのですが、約3年を振り返っての答え合わせみたいなものをしたいと思います。
現社員でもあるので若干ポジショントークみたいなのもどうしても入りますが、そのあたりは間引きつつ読んでいただければと思います。

「良い解決策は他にもあるんじゃないか?」への回答

Monoxerという単一プロダクトしか提供できないというのは一つの制約ですし、B2Bという区切りで見ると数多ある顧客の課題に対しては「記憶」の領域にしか貢献できていないのかもしれません。
ただ、記憶(定着)という課題から見た時に、Monoxer以外に良い解決策は(少なくとも今は)無いように思えます。これは論文に基づきサービスを提供しているということもありますし、創業時から常にミッションの実現に対して本質的にインパクトのあることにリソースを投下してきたことの成果でもあると思います。

入社してしばらくCustomerSuccessとして活動する中でも、「Monoxer以外に記憶定着に良いサービスはあるんじゃないか?」と思って顧客対応したことはありませんでした。
素直に活用して欲しいもので、顧客のSuccess、ひいてはエンドユーザーである生徒それぞれの成績向上に必要なものだと思っていました。(今も思っています。)

なので、当時のこの課題感は解決していると感じています。

「受託ビジネスの限界」への回答

これは自明ですが、モノグサは自社プロダクトの事業を行っているので解決しています。
いかにMissionを実現していくか、自社事業を発展させていくかという観点では全社員一致しているはずですし、オーナーシップというバリューが示すように、どんなことでも自分に関係しうるものとして受け取る風土があります。
また、一回だけですが自分が議題起案者として経営会議に参加する機会があり、自社事業としての責任のある意思決定が行われていることも肌で感じることが出来ました。

少し視点が変わりますが、前職までは他社製品をベースに提案することも多くありました。
基本的に提供できる機能は所与で、また本社および開発拠点は米国など海外にあることも多く、アライアンス先の自分はともかく、日本法人所属の担当者であっても、機能が拡張・改善するかどうかはほとんどコントロール出来ないものでした。
モノグサでは事業開発に力を入れており、無いものはProductにフィードバックすることで開発が図られることもありますし、事業と言う観点では必ずしもProductの機能でなくとも運用やコンテンツなどで解決を図ることも出来ます。

極論的には、現状の機能で解決できなければ自分で音頭を取って(事業)開発すれば良いということです。これは自社で事業展開しているからこそ出来る発想だと思います。

「やっぱり教育をやりたい」への回答

これも自明に解決しています。
入社して主に塾領域のCustomerSuccessを行っていたのですが、自分が提案した運用の結果として、とある生徒の成績が上がることになり、「頑張ったこの子を褒めてあげたい」などの声をいただいたことは今でも憶えています。

PdMになった今は直接的に顧客に会うことはほとんど無くなりましたが、CustomerSuccessなどのメンバーから共有される顧客・生徒の声を見聞きして、Monoxerの提供を通して良い教育機会を提供出来ているということは日々実感できています。

さらなる良さ

上記は入社前に感じていた課題感に対する回答ですが、他にも3年を通して感じた良い点がありますので、いくつか紹介したいと思います。

記憶のプラットフォームである

これは入社前から分かっていたことでもありますが、モノグサは「教育」ではなく「記憶」事業を行っている会社です。現時点においては塾・学校など教育領域で主に展開をしていますが、企業領域での展開も徐々に始まっています。「記憶」というポジションは、「教育」に限らず様々な領域、もっというと様々な国に展開しうるということは、単純な「教育」事業と比べると様々な可能性を秘めていると思います。

また、「良い解決策は他にもあるんじゃないか?」にも関連しますが、あくまでもプラットフォームであり、学習するコンテンツは何でも良いため、自社コンテンツに縛られずフラットに提案できる(課題に対して様々な選択肢を取れる)というのも、個人的には良い点だと感じています。

良い人が多い(というのが変わらない)

モノグサ社員ではあるあるですが、私も例に漏れずモノグサ入社の最後の決め手は「人」でした。私が面接を受けていた2020年当時は18人程度の社員数だったと思いますが、その頃からすると100人以上増えております。
ともすれば社内の雰囲気は変わっていそうなものですが、新しく入ってきてくださる方々を見ていても皆さん本当に良い人が多く、変化はほとんど感じることは有りません。もちろん細かいところでは変わってきている面もあると思いますが、少なくとも悪い変化が起きていると感じることはなく、採用にかなりリソースを割いていることの表れだと思っています。

事業・組織の成長を肌で感じられる

入社当時は30人ほどの会社でしたが、今では150人に近づきつつあります。人数の増加もそうですが、当時にはなかった機能、事業領域、組織・職種など、事業の成長に伴う変化を常に感じています。
1年前に行っていたことを今も全く同じく行っている人は居ないと思いますし、(良い意味で)来年の同じ時期に何しているか全く分からないというのは非常に刺激的です。

1社目は10万人規模、2社目では数千人規模、モノグサは数十人規模と順調に(?)二桁ずつ社員数を減らして転職してきていますが、事業成長による変化というのはキャリアで初めて感じており、ベンチャーならではの経験ができていると思っています。

少し昔の話ですが、前職で転職を切り出した際に引き止めにあい、その中でも「今じゃなくても良いんじゃないか?」、「後からでも行けるでしょ?」という旨のものもありました。それ自体はある面では正しいと思いますが、当時の自分としては「モノグサの今のフェーズの経験は今しかできない」と思い転職を決断しました。文字面だけみるとそれはそうなのですが、入って3年目になる今、当時の意思決定は正しかったと感じています。

最後に

せっかくなので3年目としての振り返りを行ってきました。
少しモノグサに寄りすぎている気もしますが、他のSaaSベンチャーでも経験できることは多いと思います。大前提は個々人が最適なキャリアの意思決定を出来ると良いと思いますし、もちろんそれがモノグサであれば私としてはとても嬉しく思います。

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Monoxer Advent Calendar 2023

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