PRチームによる、モノグサ公式noteのちょっとした進化
モノグサの広報としてPRチームに所属している大場です。 モノグサの広報では、モノグサ社自体のコーポレートPR、記憶のプラットフォーム「Monoxer」のマーケティングPR、採用広報、インナーブランディングと、大きく4つの領域に分かれています。これらの領域での情報の発信と受信を通して、各ステークホルダーとの関係構築を行っており、全ての領域に対して日々アクションを起こしております。
前回は2代目Slack社内報編集長時代の取り組みについてご紹介しましたが、今回はPRチームで取り組んだ「モノグサ公式noteのちょっとした進化」についてお話ししたいと思います。
これまでは、マガジン「INTERVIEW」に記事を掲載することが主で、更新頻度は週1回程度を目安に運営してきました。しかし今年度からは、モノグサ公式noteの更新頻度は平均週2回程度、12月はほぼ毎日!と、掲載頻度だけでなく、掲載している記事内容も大きく変化しています。
本記事を通じて、運用を大きく変更した背景や、現在の運用方法の一部について公開することで、「noteの運営をこれから強化していきたい!」と考える企業の皆さまにとって、少しでも参考になれば幸いです。
PRチームはモノグサ公式noteで何をしているの?
モノグサ公式noteは採用広報を主目的として運営を続けています。PRチームでは、noteの運営管理者として、モノグサメンバーからの掲載相談窓口や掲載内容の最終チェックを担当しています。また、記事の執筆にも携わっており、現在も連載中のマガジン「INTERVIEW」に掲載する社員インタビュー記事は、PRチームが担当しています。
マガジン「INTERVIEW」は、モノグサに興味を持っていただいた方々に、モノグサでの働き方やカルチャーを“モノグサの人”を通じて知っていただく場です。主に入社1年前後のモノグサメンバーに任意で出演いただき、インタビューの実施から記事公開までを一貫して担当しています。私がnote運営に関わり始めたのは1年ちょっと前のことで、これまで40名近くのインタビュー記事公開に携わってきました。
PRチームの裏テーマとして、インタビュー記事の公開を通じてインナーコミュニケーションの活性化も目指しております。そのため、インタビュー実施前には採用広報という目的に加え、ご協力への感謝の気持ちを込め、インナーコミュニケーションにおける下記2つの目的もお伝えしています。
モノグサメンバーへ社内での役割やモノグサで働くことへの想いを共有する
おやつ会やボードゲーム、シャッフルランチなど、部署やチームの垣根を超えたメンバー同士の交流の機会は、昔と変わらず盛んにおこなわれています。しかし、社員数が150人を超えた現在、すべてのモノグサメンバーと同じようにコミュニケーションを取ることは、物理的に難しくなりつつあります。
そこで、メンバーそれぞれの役割や想いを改めて知るきっかけとなるよう、インタビュー記事の公開時には、Slackを通じて全社向けにお知らせを配信しています。周りの大切な人たちへ新天地での活躍を報告する
インタビュー記事は、転職から1年ほど経過したタイミングで公開されることが多く、メンバーにとっても節目となる記録にもなります。
記事を通じて、ご家族やパートナー、前職の同僚など、身近な大切な方々に新天地での活躍を報告し、安心していただけるいち要素や、引き続きモノグサでの挑戦を応援していただけるきっかけになればと考えています。
PRチームはモノグサ公式noteの運営になぜ注力しはじめたの?
スタートアップ企業の多くは世の中の何かしらの課題を解決したいという想いから事業をスタートさせていることが多いと思います。一方、知名度が低いが故に、自力でその価値を届けるスピードを加速しづらいという課題も抱えがちだと思います。
こうした背景の中で、企業が捉えている世の中の課題とは何か、その課題に対して企業としてどう向き合い、どんな価値を提供できるのか、世の中に伝え届ける役割を担うことがスタートアップ企業の広報における重要な役割だと考えています。モノグサのPRチームもコーポレートPRやマーケティングPRにおけるパブリシティ獲得を最優先ミッションとして活動してきました。
しかし、「世の中になぜモノグサという企業が存在する必要があるのか」に込められるメッセージにも限りがあるため、まだまだ世の中に発信しきれていないモノグサの魅力や価値が多く存在しており、それらをどのように発信していくべきか、PRチームでも日々模索を続けていました。
そんな中、チーム体制も安定してきた2024年度から、モノグサの発信力強化を通じ事業成長の更なる加速を後押ししたいという想いから、モノグサ公式noteを活用した自社発信力強化に挑戦することにしました。
モノグサ公式note第2章の幕開け!自社発信強化で「記憶定着」の価値を、広く、深く伝える
PRチームでは、2024年度の年間目標の1つに「『記憶定着』の価値を、広く、深く伝える」を設定し、「モノグサ公式noteの年間PV数が前年比2倍になる運営体制の構築」に取り組むことにしました。
PV数を増やすには、まず読まれる記事の数を増やし、モノグサ公式noteのメディアとしての力を上げていく必要があります。一方でPRチームのみで記事数を増やしていくには限界がありますし、PRチームが伝えられるモノグサの魅力は一側面に過ぎません。
そこで、従来の運用体制に加え、モノグサメンバーに記事を執筆してもらう「完全巻き込み型」の運用体制始めました。
メンバー主体の記事運用が実現できている理由とは?
メンバー主体の記事運用が実現できている理由は、Slack社内報の特集を通じて、モノグサメンバーの多くは自分自身について言語化し、それを読み物として他者に伝えることが得意であるという点です。これはモノグサならではの強みとして認識しておりました。
さらに、個人的にモノグサで働いていて感じることとして、モノグサメンバーは社内外問わず、何かに挑戦する人々の力になろうという強い気持ちを持った方たちばかりが集まっていると思います。
すこしずるい考えですが、PRチームの新たな挑戦についても、お力添えいただけるのではないか、という自信をPRチーム全員が自然と抱いておりました。そして御覧の通り、多くのメンバーに協力していただき、モノグサの魅力を多様な角度から皆さんにお届けができていることに、とても嬉しさを感じます。
とはいえ、私たちもSlack社内報の特集がなければ、モノグサならではの強みに気づけなかったかもしれません。企業noteの運営担当者の方には、まずはダメもとで「記事を執筆してみないか?」と社員へ声がけを行うことをおすすめしたいです。いつの間にかnoteの記事執筆が企業カルチャーの1つになっているかもしれません。
メンバーへの記事執筆依頼方法とは?
書き手にとって、いきなりの執筆依頼を受けるのはハードルが高く感じられるものです。特に対外的に公開する記事となれば、その難易度はさらに上がると思います。また、運営側としてもモノグサ公式noteで掲載する記事として相応しいテーマで執筆を進めていただけるよう、依頼時の説明が重要になると考えています。そこでPRチームでは、執筆依頼の際にまず30分の1on1を設定し、以下のステップを行っています。
モノグサ公式noteの目的やPRチームの取り組みを共有
既に記事内でもご紹介した、執筆依頼に至る背景や目的をお伝えします。執筆テーマの条件は「モノグサに関わること」の一点だけ
あえてテーマを広く設定することで、メンバー自身が見つけたモノグサの魅力や価値を引き出すことを心掛けています。はじめからテーマを絞り過ぎてしまうと、メンバー個々人から見えているモノグサの魅力や価値が限定されてしまう可能性があります。テーマのブレストを実施
ブレストを通じてテーマを絞り込むとともに、執筆内容の方向性を共有し、完成後に掲載できないリスクが発生しないように、内容の調整を行います。
スケジュールと進捗管理方法とは?
執筆プロセスでは、以下のような柔軟なスケジュール管理を行っています。
執筆者ごとの状況に応じて異なる粒度の〆切日を設定
記事執筆依頼時の1on1や業務の状況に応じて、テーマの確定、アウトライン作成、初稿完成など、進捗状況に応じて異なる粒度の〆切日を設定しています。〆切日を起点に適宜コミュニケーションを取る
〆切日を起点に適宜コミュニケーションを取り、必要に応じて執筆期間の見直しやテーマの再ブレストを実施しています。これによりフォローアップがしやすくなり、全体の掲載スケジュールを調整しやすくなります。
また、〆切日の管理はそこまで堅苦しく行わないようにしています。もちろん、それぞれの〆切日に進捗確認を行いますが、あくまで記事執筆にご協力いただくメンバーは通常業務と並行し、忙しい時間の合間を縫って記事を仕上げてくださっています。折角ご自身の想いを共有しようと思っていただいたのに、焦って記事を完成させた結果、真に伝えたいメッセージを正しく表現できないまま世の中に出してしまうことほど、勿体ないことは無いと思います。
〆切日はあくまでPRチーム側の都合に過ぎないため、執筆者の方にプレッシャーを掛けなくても良くなるよう、常に記事のストックがある状態が保てる運用体制を心掛けています。時期を調整しながら複数の方に新たな記事執筆を依頼しています。(「いやいや、プレッシャーかけまくってたよ!」と感じてしまった方がいらっしゃったら、ごめんなさい!いつもありがとうございます!)
適切なトラッキング指標とは?
モノグサ公式noteを活用した発信力強化を進めるにあたり、トラッキング指標として何を設定すべきかは悩ましいポイントでした。PV数だけを追いかけてしまうと、バズる記事1本を執筆できれば目標達成と見なされてしまいます。もちろん、一つのモノグサストーリーを多くの方に届けることは価値のあることです。しかし、モノグサはモノグサメンバーによって作り上げられている企業です。そのため、メンバーが語る150個のモノグサストーリーを着実に積み上げていくほうが、これまで伝えきれなかったモノグサの魅力や価値を発信できる状態に近づくと考えています。
そのため、記事執筆依頼の際に「バズる記事を書いてください」といった依頼は一切行っていません。モノグサ公式noteが一つのメディアとして媒体力をつけるためには、まず「読むべき記事が多く公開されている状態」と「それが継続される状態」を整えることが重要です。この実現のため、メンバー巻き込み型の運用を進め、公式noteがモノグサメンバーにとって"自由な発信のプラットフォーム"であると再認識してもらうことを大切にしています。
そこで、トラッキング指標としてモノグサ公式noteの全体のPV数は追いつつも、記事ごとの目標PV数を設けない運用を採用しています。これにより、記事のストック数が自然と増え、モノグサ公式noteとしての価値が高まり、ひいてはPV数にも跳ね返り、最終的にはモノグサの成長を後押しする結果につながると考えています。
メディアとしての基盤が整った次のステップでは、記事ごとのPV数を本格的に伸ばすため、SEO対策や執筆テーマの選定に取り組んでいきたいと考えています。
モノグサらしさの発信が、モノグサの成長を後押しする
現在PRチームでは、「モノグサ公式noteの年間PV数が前年比2倍になる運営体制の構築」を目指し、モノグサメンバーのお力をお借りしながら、全力でモノグサの魅力や価値を日々お届けしています。
ただし、PRチームの取り組みは、モノグサ公式noteのごく一部に過ぎません。12月からスタートしたMonoxer Advent Calendar 2024や、事業部・チームごとの特集記事などは、モノグサメンバーの皆さんが自主的に企画・実行してくださっているものです。
PRチームとして掲載記事の確認を行いつつも、私自身、モノグサ公式noteは"全社で運営されているメディア"として、メンバー全員で育てていると思っています。
モノグサ公式noteの記事を読んで、モノグサの人やプロダクト、カルチャーに触れ、心を動かされる人を一人でも多く生めることを想いながら、モノグサメンバーがモノグサの成長を後押しできる1つの手段としてモノグサ公式noteを存在させ続けられればと思います。
モノグサ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひお話しましょう!