Tech Lead Manager 2年目を振り返ります
モノグサ株式会社でCustomer Reliability Engineerとして働いている大野敦です。現在Customer Success and Customer Reliability (CSCR)という領域のTech Lead Manager (TLM)として働いています。
昨年に引き続きTech Lead Managerとしての経験を振り返りたいと思います。
この1年での新たな挑戦・経験
エンジニアとして開発する中で新たな挑戦は、2024年の1月から3月まで行っていたアプリの開発が印象に残っています。単純にプライバシーポリシーの改定に伴うユーザーからの同意の取得を出来るようにする機能の開発でシステム自体の複雑性はそこまで高くないのですが、プライバシーポリシー改定の期日がある中、これまで開発経験のなかったAndroid・iOS・Flutterといったプラットフォームでの開発を行うこととなりました。
振り返ればもっとそれぞれのプラットフォームの全体像を理解して進めればよかったと思うことが多かったです。色々とイレギュラーなことはありましたが、プライバシーポリシー改定のプロジェクトスケジュールに合わせて開発をやりきった経験を得ることができました。
また上記と同時期ではありますが、2024年2月から3月で春インターンの学生を受け持つことになりました。メンターとして担当したインターン生は遠方からの参加であったので、春インターンの最初と最後の1週間のみオフィスに出社で残りはリモートワークでした。出社していれば気軽に聞けることもどうしてもリモートだと聞きにくいというのも考慮し、おそらく他のインターン生よりも高頻度で1on1を入れて話す機会を設けるといった対応をしていました。
結果的にインターン課題の開発は順調に進み、成果も出すことができたのは良かったです。私自身初めてインターン生のメンターをやり、それも他のインターン生とは少し違う状況でのメンター業務ということで振り返ると良い経験でした。
メンバーのマネージメントという観点では、私の担当しているCSCR領域のエンジニアも私を含めると現在4名になり、チームとしてどのように開発をするのかについて考えることが増えました。これは現時点でも挑戦していることであり、まだどのようにするべきか模索中ではありますが、開発領域を複数人で冗長化して担当し、個人商店化を防ぎたいと考えています。
また、CSCR領域のPdMが育児休暇を取るということでPdM不在の状況で2ヶ月CSCR領域の開発を進める経験もしました。といっても振り返るとすべてのPdMの業務を自分でやることになるわけではなく、他のPdMの方やBiz、Corpメンバーが担当してくれていた部分もありました。
育休取得に入る前にCSCRのPdMが色々と先回りして業務を調整していたというのもあり、あまり自分の業務に負荷が高まることがなかった印象もあります。PdMが不在となった最初の1,2週間はプレッシャーを感じていましたが、多くの方のサポートをもらいつつ無事にチームの業務を進めることができ、このような経験ができて良かったです。
「ものぐさ」とは
この記事はMonoxer Advent Calendar 2024の記事でもあるので、テーマの一つである「モノグサでものぐさになったこと」を考えていきます。
まず、「ものぐさ」とはどのようなことなのかですが、「物事の本質を見極め、真に重要な課題に取り組むこと。また、常に一定の余裕と広い視野を持っている状態のこと」とされています。
前半部分の本質を見極めることや重要な課題に取り組むことは、会社の3つのバリュー(人類への奉仕、事業へのオーナーシップ、プロフェッショナリズムの体現)でも触れられていることであり、普段の業務の中でもモノグサ社員であれば意識していることです。一方で、後半の「常に一定の余裕と広い視野を持っている状態」についてはどうだったでしょうか?
自分自身のこの1年を振り返ると、自分が想定していることや計画を超える事態になった際に余裕を持てなかったと思います。例えばプライバシーポリシー改定にむけた開発では、自身の体調不良により数日開発ができずに自分の中での計画が狂ってしまい、目先どうにかしなくてはという焦りで広い視野を失っていたと振り返ると思います。
他にも何度もこの1年で余裕を失う場面が何度もありここでは書ききれないのですが、多くのそのような場面において周囲の人と話すことで良い状態を取り戻す事が出来たのではと思います。余裕を失ったときに自分一人で不安を抱え込み負の思考が巡ってしまうことは多いですが、オフィスでの雑談や1on1でのコミュニケーションを取る中でふと一度立ち止まって自分の現状を把握することができ、また自分の状況を周囲に伝えることで周囲からのサポートを得られやすくなり、余裕を生むことが出来ました。
また、オフィスでの雑談や1on1での話しやすい関係性を築くという観点でバリューである「ものぐさで行こう」がポイントになっていると感じています。このバリューを体現するという観点でボードゲームへの参加も社内では認知され推奨されており、普段の業務では関わることの少ない社員とも話すきっかけになったりします。「いつでもボードゲームを遊ぶ余裕を持つ」というフレーズがあるように、普段の業務に余裕をもたせることで周囲への意識も持てるようになり、共に働く人との関係性を築くことが出来ると思います。
「モノグサでものぐさになったこと」が明確にあるわけではないのですが、こうやって振り返ると仕事をするうえでの考え方・価値観の一つとして「ものぐさであること」が自分の中にあると感じるようになりました。
さいごに
様々書きましたが、今年1年モノグサでの業務で新たなことに挑戦し経験を積むことができたのではと思っています。またこの振り返りをする中で自分自身の仕事に対する考え・価値観の中に「ものぐさ」というキーワードがあるのだと実感しました。
モノグサ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひお話しましょう!